勝者は?
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にはあの水着を着せる」
そう言ってカグラさんが指さした水着を見て、絶句した。
水色と白のしましま模様のビキニなのだが、色々と突っ込みどころが満載なのである。
トップスが現在シェリアが着ているチューブタイプの物になっているのだ。しかも、ボトムの方もなかなかに大胆な布面積の少ないものになっている。
「ヤバイ・・・あの水着はヤバイ・・・」
見た瞬間に感じた。あの水着を着るのはいくらなんでもヤバイ!!上はまだいい。男の俺が着ると物足りないだけで特には影響もないだろう。だが!!問題はボトムの方だ!!あれはたぶん俗にいうTバックって奴なんじゃないだろうか?あんなの着たらこの水着の比じゃない!!完全に死んでしまう!!社会的に!!
「どうだ?やる気になっただろ?」
危機感を感じている俺の表情を見て、狙い通りといった笑みを見せるカグラさん。おそらく俺は彼女の手のひらの上で転がされているのだろうけど、今はそんなのどうでもいい。これはとにかく勝たないと!!
「シリルちゃんが萌えてる!!」
「漢字間違ってるよ」
俺が一位になれば何も問題ないんだ!!誰にも文句は言わせない!!絶対に勝ってみせる!!
「さて、時間だ」
いよいよ決戦・・・じゃなくてお店が開店の時間となり、お店の前の柵を解放するカグラさん。それを待ちわびていたお客さんたちは、勢いよく店内に入ってきた。
「「「「「いらっしゃいませ!!」」」」」
それを一列に並んで迎え入れるのは水着を纏った人魚と蛇姫たち。第一印象が大切だというし、出来る限りの最高の笑顔で挨拶をする。
「ご・・・ごめん・・・」
「ちょっと席はずすね・・・」
「はい!?」
その直後、突然鼻を押さえて奥へと姿を消した藍髪の少女と銀髪の少女。その手の隙間から赤い液体が見えてたけど、どうしたのかな?あの二人。
「すみませ〜ん!!注文お願いしま〜す!!」
「あ!!は〜い!!」
姿が見えなくなった二人を見送っていると、後ろから呼ぶ声が聞こえたので早速売り込みも兼ねて注文を取ろうと向かおうとした。だが・・・
「はい、何にするの?」
どこからともなく現れた金髪の少女・・・に扮しているレオンに横取りされてしまう。
「え〜っと・・・あれ?」
最初から潜んでいたのではないかと思ってしまうほどの速度で現れた美少女に臆しそうになった男性たちだったが、気を取り直して注文しようとしたところでレオンの顔を見て何かに気付く。
「??どうしたの?」
敬語など一切使う気はないレオンは自分を見て固まっている彼らに声をかける。もしかして男ってバレた!?あんなに完璧に女装してるのに!!
「君、前ウェイトレスしてた子だよね?留学だか何かで・・・」
「あぁ、一日
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