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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第185話 諸侯集結
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のですか?」

 桂花は碧が去ると口を開いた。正宗を訝しむように見ている。

「私は董仲穎を救い出すつもりでいる」

 桂花は正宗の計画に驚愕し目を見開いた。

「私は呂奉先と口約束とはいえ約定を交わした」
「それが董仲穎を救うことでしょうか? 幾ら何でも無理です。ここに集まった軍勢は董仲穎を討つために集まったのですよ」
「董仲穎に責任は多いにある。だが、賈文和の暴走の一番の被害者でもある」

 正宗は桂花に董卓の事情を全て語った。その内容を聞いた桂花は表情を険しくした。

「董仲穎に責任がございます。仮に家臣の不始末とはいえ、それを許したのは他でもない董仲穎の責任です。その責任を負うことも主君の努めです」

 桂花は董卓を許すべきでないと考えている様子だった。

「桂花、そなたならそう言うと思った。董仲穎には死んでもらうしかない。この世から董仲穎は消える」

 正宗の言葉を聞いた桂花は何か気づいた様子だった。

「董仲穎を混乱に乗して死んだことにするのですか」
「そうだ。呂奉先との約定を守るためだ」
「敵の一武将如きのために何故そこまで骨を折られます」
「それで呂奉先の私への忠誠心を買うことができるなら安いものだからだ。呂奉先の武に勝る者はこの大陸に二人もいないだろう。それほどの武を持つを従える意味は分かるな。天下の静謐は未だ終わっていない」

 正宗は為政者としての顔で桂花を見つめた。

「呂奉先はそこまでの武将なのですか?」
「私が洛陽で直接槍を交え戦い抜いた猛者だ。そこらの武将が束になろうと抑えることなどできない」

 桂花は表情を固め生唾を飲んだ。正宗と互角に戦い抜いた武将が敵陣営にいることは脅威そのものである。たが、その人物が味方につけば大きな戦力となることは間違いなかった。

「馬寿成に何をさせるおつもりですか?」

 桂花は神妙な顔で正宗に聞いた。

「これは他言無用だぞ」

 正宗は厳しい表情で桂花の顔を見た。桂花は正宗にゆっくりと頷いた。

「都には私の部下が既に潜入している」

 桂花は正宗の告白に驚きを隠せなかった。彼女の預かり知らないところで董卓を救出する手筈を整えていたことに正宗の意気込みを感じさせた。

「都に潜入した部隊は二部隊。その内の一部隊の隊長は私の義妹だ。名は司馬季達。私はこの者を信じれきれない。今回も董仲穎を私の命に背き亡き者にするやもしれない」

 正宗は桂花に真悠の過去の不始末を説明した。

「今回もし司馬季達殿が董仲穎は始末したとしても、表向き正宗は司馬季達殿を叱責できないでしょうね。しかし、正宗様の命に背く者を何故洛陽に送られたのですか?」
「揚羽のたっての頼みだ」

 桂花は正宗の言葉に合点がいったよう
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