第94話
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想う気持ちが同じならいいんじゃないか?って、いずれメンフィル軍に帰る俺が言うのもおかしな話だけど。」
リィンは慰めの言葉を言った。
「リィンさん………」
「それに一段落ついたらまた戻ってくればいい。将来は期待されている身なんだし。視野を広げられるから勉強になると思うぞ。俺自身も色々と勉強になったしな。」
「フフ……確かにそうですね。」
リィンの言葉にノエルは微笑み
「ま、確かにソーニャ副司令もそのつもりでお前を出向させたんだろうしな。」
「ノエルさんさえ良かったら是非、また一緒に働きましょう。そうでなくても休日とか一緒に遊びに行ってもいいし。」
「……わたしも車の運転とか教えてもらいたいです。年齢制限のせいで今回は教われませんでしたし。」
ランディやエリィ、ティオもそれぞれ声をかけた。
「あはは……グス。よろこんで!」
3人の言葉にノエルは一筋の涙を流して笑った。
「………―――ありがとう、ノエル。君の運転と、戦闘技術と行動力には何度も助けられたけど………何よりもその真っ直ぐなところにいつも勇気付けてもらったと思う。」
「ロイドさん………」
「離れてても俺達は仲間だ。警備隊で困った事があったら是非、俺達を呼んでくれ。俺達もノエルの助けが必要な時は遠慮なく頼らせてもらうから。」
「……あ………………」
そして笑顔のロイドに見つめられたノエルは顔を赤らめ
「はい―――喜んで!」
笑顔で答えた。
(さすがだな………)
その様子を見ていたリィンは苦笑し
(一瞬で良い所を持っていきましたね……)
(ま、まったくもう……」
ティオはジト目になり、エリィは呆れ
(ハハ、こりゃお嬢ももう少し積極的にならないと油断していたら足元をすくわれるかもな。)
(うっ………)
口元に笑みを浮かべて言ったランディの言葉を聞いたエリィは表情を引き攣らせた。
「?どうしたんだ?」
ランディ達の様子に気付いたロイドは不思議そうな表情をし
「って、ああ……!」
ノエルは顔を赤らめて声を上げた後慌ててロイドから距離を取った。
「す、すみません。別にそういうわけじゃ……」
「んー、そういうわけってどういうわけかねぇ?」
「せ、先輩!」
「はぁ……まったくもう。」
「???」
ノエル達の様子を見ていたロイドは首を傾げた後ティオに近づき
(……ティオ、何の話だ?)
小声でティオに尋ねた。
(………さあ?自分で考えてみてください。)
(なんか怒ってるし………)
しかしジト目で答えたティオの言葉を聞いて疲れた表情になり
(くかかかかかっ!やはりロイドはロイドだ
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