第94話
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ヨナの話を聞いたロイドとエリィは考え込み
「マッドっつーか……薄気味悪いオッサンだったよな。」
「……ひょっとしたら戯れに試作品を放ったのかもしれません。何というか、そういうのが大好きそうな性格みたいですから。」
ランディは目を細め、ティオはジト目で呟き
「見た目以上に危険人物なのは間違いなさそうですけど……」
「リベールの”異変”に参加したのも”実験”の為だそうだからな………かなりの危険人物だろう。」
ノエルは考え込み、リィンは真剣な表情で言った。
「まーでも、アレ以上は放たれてないみたいだし。これで心置きなく引き篭もれるってわけだな!いやー、タワー近くだから回線速度もメチャ速な上に制限もほとんどないし……YEAH!第4制御端末、サイコーッ!」
一方ヨナは嬉しそうな表情で言った後叫んだ。
「ノリノリだなぁ。」
「やっぱり引き篭もる気マンマンじゃねーか。」
「ヨナ……主任には一応、報告を入れるんですよ?あんまり勝手はしないように。」
ヨナの様子を見たロイドは苦笑し、ランディは呆れ、ティオはジト目で注意し
「あー、はいはい。後はボク一人で大丈夫だからとっとと帰ちゃっていーぜ?―――おっと、こんな所に新しいサーバーが出来てんじゃん。いやー、クロスベルのネット環境もなかなか充実してきたよなー。」
「すっかり夢中のようだな……」
ティオの注意を投げやりに答えたヨナを見たリィンは呆れ
「ふふ……でも大丈夫みたいですね。」
ノエルは微笑んだ。
「ええ、”結社”の動きはちょっと心配だけど……」
「まあ、たまに様子を見に来るとしよう。このまま引き篭もり続けないかもちょっと心配だしな。」
「ですね。」
その後ロイド達はジオフロントを出ると既に夕方になっていた。
〜夕方・港湾区〜
「ちょうど夕方か……」
「今夜は外食だし……仕事もここまでかしら。」
「はい………」
そしてロイド達は少しの間黙り込んだ。
「―――皆さん。色々とお世話になりました。短い間でしたけど……本当に勉強になりました。」
するとその時ノエルはロイド達に敬礼をした。
「ノエル……こちらの台詞だよ。」
「……ちょうど3ヵ月くらいだったわね。」
「わたしと一緒だったのは2ヵ月くらいですか……」
「なんつーか……寂しくなっちまうよな。」
「あはは……あたしも名残惜しいです。それに結社や猟兵団に黒月……幻獣とか蒼い花の問題も……全然解決していないのに離れるのが申し訳なくって………」
「ノエル………」
肩を落としたノエルを見たロイドは複雑そうな表情をし
「―――まあ、立場は違ってもクロスベルを
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