外伝〜古戦場の調査〜前篇
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唸り声を聞いたロイドが驚いたその時
「!ま、まずいです!」
何かに気付いたノエルが警告したその時軍用犬達がロイド達を包囲し、さらに太陽の砦から砦内をうろついていた装甲を身に纏った軍用犬が跳躍して現れた!
「チッ、取り囲まれたか……」
状況を見たランディは舌打ちをし
「あ、あの大きな魔獣は……”太陽の砦”をうろついていた!?」
ロイドは装甲を身に纏った一際大きい軍用犬を見て驚き
「どうやら、あの魔獣が軍用犬達を従えているようですね。」
ティオは静かな表情で言った。
「という事はヤツさえ倒せばいいのか………!」
ティオの話を聞いたリィンは呟き
「……!気を付けて、来るわ!」
軍用犬達の様子を見たエリィが警告したその時、軍用犬達が襲い掛かり、ロイド達は迎撃を始めた!その後ロイド達は一際大きい軍用犬を退治し、他の軍用犬達は戦闘不能にまで弱らせた。
「ふう、やったか……」
戦闘を終わらせたロイドは安堵の溜息を吐き
「……彼らも戦意を喪失したようです。もはや、危険はないかと。」
身体を震わせている軍用犬達を見たティオは報告した。
「さてと………どうする?こいつら全ても始末するか?」
そしてリィンはロイド達に尋ねた。
「……そうだな……」
尋ねられたロイドは考え込み
「今後、人を襲わないとも言えないだろうし……」
エリィは複雑そうな表情をし
「やれやれ、そんじゃもう一仕事行くとしますか―――」
溜息を吐いたランディが言いかけたその時
「……ウォン、グルルル……」
ツァイトがロイド達の背後から現れた。
「ツァイト……」
「『その必要はない』……と言ってるみたいです。」
「えっと……どういうことなのかしら?」
ティオの言葉を聞いたエリィは不思議そうな表情をし
「グルル……ウォン………グルルル………ウォン。」
「『彼らは自由となった後、そのまま人里離れた場所で暮らすつもりだったようだ。だが、先程の魔獣が現れて家畜や作物を襲わせるように命令させていたらしい。』……そのように言っているようです。」
「はーっ、なるほどねえ。つーことは、命令するボスがいなくなった今、もう危険はないってことか?どうするよ、ロイド。」
ツァイトの意志を伝えたティオの話を聞いたランディは溜息を吐いた後ロイドに視線を向け
「……そうだな。ここは彼らを信じてみよう。『これからは、きちんと縄張りを守って生きる事。また人里を襲わないと約束できるなら、退治まではしない。それだけ伝えてくれるか?」
視線を向けられたロイドは頷いた後ツァイトを見つめて言い
「……ウォン。グルル……ウォン。グルル
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