外伝〜旧市街の復興支援〜前篇
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もいいかな?」
セティ達が持ってきた廃材の量を見た子供は明るい表情をした後尋ね
「ええ、どうぞ受け取ってください。」
尋ねられたセティは頷いた後廃材を子供に渡した。
「ふふ、どうもありがとう。ミラに換金できたら、旧市街の復興に役立てさせてもらうからね。」
「ええ、お願いします。」
子供の言葉にエリナは頷き
「早く復興できるといいね。」
「ふふ、そうだね。」
シャマーラの言葉にワジは口元に笑みを浮かべて頷き
「それじゃあ、そろそろ行きましょうか。」
セティはワジ達を促した後、次の手伝う場所に向かった。
〜ロータスハイツ〜
「やあ、アゼル。」
アパートの一室にセティ達と共に入ったワジは巨大な鍋を目の前に料理しているテスタメンツの青年の一人に近づいて声をかけた。
「あ、ワジ。もしかして、手伝いに来てくれたのかい?」
「まあ、そんな所かな。」
「ここでは、炊き出しの準備をしているのですね。」
「何かあたし達に手伝える事はない?」
「ああ、そうだな……えっと………実は炊き出しの材料がかなり不足していてね。できれば、買い出しをお願いしたいんだ。」
シャマーラの申し出を聞いた青年は答えた。
「わかりました。何をどれだけ買ってくればいいのですか?」
青年の言葉を聞いたエリナは頷いて尋ね
「ああ、今から言うから覚えてくれ…………………これで以上だ。」
尋ねられた青年は頷いた後買って来る食材を言い
「凄い量ですね………」
買って来る食材を全て手帳にメモをし終えたセティは驚き
「ああ、それだけみんなよく食べるからね。実は昨日は、十分に行き届かなくてちょとした騒ぎになったんだよ。だから今日は、そんなことがないようにしたくってさ。」
「なるほど……」
青年の説明を聞いたエリナは頷き
「ちなみに、一体何の料理なんだい?」
ワジは尋ねた。
「ああ、身も心も温まる―――『豚汁』ってヤツさ。完成したら当然みんなにも振舞わさせてもらうからね。」
「えへへ、楽しみだね♪」
「そうそう、それと買い出しの代金を渡しておかないとな。」
そして青年はセティに500ミラを渡した。
「えっと……………」
渡されたミラの金額を確認したセティは言いにくそうな表情をして青年を見つめ
「どう考えてもこれじゃあ全然足りないけど……」
シャマーラは冷や汗をかいて青年を見つめた。
「うーん、ごめん。何しろ予算がカツカツでさ。僕達を助けるつもりで何とかそれでお願いしたいんだ。」
見つめられた青年は申し訳なさそうな表情で答えて手を合わせてセティ達に頭を下げた。
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