外伝〜旧市街の復興支援〜前篇
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した物の創り方を他人にあっさり教えちゃって。」
「えへへ……”工匠”が開発した物の創り方は基本、無償で他の”工匠”達にも開示されるから全然問題ないよ!」
ワジに尋ねられたシャマーラは笑顔で答え
「へえ……”工匠”ってのは太っ腹なんだね。」
シャマーラの答えを聞いたワジは感心し
「頼んだぞ、特務支援課の諸君。」
アッバスはセティ達を静かな表情で見つめて言った。
「それでは早速手伝いを始めましょう。まずは炊き出しと廃材回収の方にも話を聞きに行きましょう。」
「後は”Uマテリアル”を創る材料の調達ですね。」
「了解。古巣が大変な時だ、一肌脱がせてもらうよ。」
そしてセティとエリナの提案にワジは頷いた。
その後セティ達は行動を開始した。
「えっと、これは……ちがう。これも……違うなあ。うーん、こまったな。この調子じゃ終わらないよ。」
セティ達が子供に近づくと子供はメゾン・イメルダ跡で何かを探していた。
「ねえねえ、何をしているの?」
子供の様子を見たシャマーラは尋ね
「うん……アッバスさんに頼まれて、廃材の分別をしてるんだ。金属を含むものだったら、ジャンク品として、ミラに換金できるからね。」
「なるほど………しかしこんな子供の頃からしっかりしているなんて……旧市街の方達はみんな、こうなのですか?」
シャマーラの疑問に答えた子供の話を聞いたエリナは頷いた後ワジに尋ねた。
「ここじゃ、普通の事さ。旧市街の住民たちには、生きる為に全力を尽くすという信念があるからね。」
「生活が極限にまで追い詰められているからこそ、出せる強さ……ですね。……ねえキミ、なにか私達に手伝えることがあるかな?」
ワジの説明を聞いたセティは真剣な表情で言った後優しげな微笑みを浮かべて子供に尋ねた。
「手伝えること……そうだね。それじゃあ、旧市街の中で金属を含んだ廃材を探してきてもらえる?一通り片付けはしたけど、まだ見つかっていないものもあると思うんだ。」
「金属を含んだ廃材だね……オッケー、あたし達に任せて!」
子供の言葉にシャマーラは頷き
「効率的に探すなら金属探知機のような物が必要ですね。」
セティは考え込み
「もしかしたらギヨームの親方なら持っているかもしれないよ。」
「それじゃあまずはギヨームさんに聞いてみましょう。」
ワジの話を聞いたエリナは提案した。その後ギヨームに事情を話して金属探知機を受け取ったセティ達は探知機を使って多くの金属を含んだ廃材を見つけた後、子供に渡した。
「わあ……金属を含んだ廃材をこんなに見つけてくれたの?ふふ、すごいや。これだけあればホクホクだね。それじゃあこれはもらって
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