外伝〜襲撃の爪痕〜後篇
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たんだったら見つけるのはかなり困難だろう。」
「そうですよね………行方不明の”ラギール商会”同様、自治州にいるのかいないのかもはっきりしませんし……」
そしてロイドの答えを聞いたノエルは不安そうな表情で呟き
「カルバード方面に戻っちまった可能性もあるしな……だが、シュリぞうにあんな風に頼まれちまったら諦めるわけにもいかねぇよな?」
「ああ――――勿論だ。」
ランディの言葉にロイドは力強く頷いた。
「”ラギール商会”の行方と合わせて気を配った方がいいわね。」
「わたしも導力ネット方面を常にチェックしておきます。………―――まあ、リーシャさんの正体を知っていたリィンさんなら既に両方の居場所を知っているかもしれませんが?」
エリィの言葉に頷いたティオはジト目でティオに視線を向け
「ハハ……黙っていたのは本当に悪かったよ。でも、さすがに軍事機密をおいそれと喋る訳にはいかなかったし。俺も両方の行方を知らないの本当だぞ?俺なんて訓練兵だから最低限の情報しかもらえないし。むしろ”銀”の正体を最初から教えて貰えただけでもかなり異例だったと思っているんだからな。」
視線を向けられたリィンは苦笑しながら答え
「……私の方でもリウイお義兄様と連絡して聞いてみるし、ティア様達の派遣の事も頼んでみるわ。恐らくいくらお姉様の妹とはいえ、国家の機密情報の漏洩や皇族を直接動かすような頼み事は聞いてくれない可能性が高いと思うけど………その時はお姉様にもお願いして口をわらせてみるし、ティア様達も派遣するように頼んでみるわ。」
エリィは静かな表情で言った後口元に笑みを浮かべ
「それが一番効果的でしょうね。イリーナ皇妃はリウイ陛下の唯一の弱点ですからね。イリーナ皇妃の頼みなら何でも聞きそうな感じにも見えましたし。」
ティオは静かな笑みを浮かべながら言った。
「ふふ……本当にありがとう。……あら?」
ロイド達の様子を見たセシルが微笑んだ何かの音がし、音に気付いたセシルは自分が身につけているエニグマを手に取って通信を始めた。
「―――セシルです。……はい……はい……わかりました。すぐに向かいます…………私とシズクちゃんは次の患者の治療に戻るけどロイド達はどうするの?」
通信を終えたセシルはロイド達に尋ねた。
「ああ、仕事も残っているしそろそろお暇するよ。」
「案内していただいてありがとうございました。」
「ふふ、こちらこそ。大変な状況だけど……お互い頑張りましょう。ただし無理はしすぎないでね?」
「了解ッス。」
「お疲れ様でした。」
「シズクちゃんも頑張ってね!」
「はい……!」
そしてセシルとシズクはロイド達から去って行った。
「本
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