外伝〜襲撃の爪痕〜後篇
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たセシルの言葉にシュリが口ごもらせたその時
「―――俺もそう思うよ。そうでなきゃ、あんな常識外れのステージなんて生み出せるはずがないと思うし。」
「そうね……イリアさんの貪欲さがあって初めて実現できる空間だと思う。」
「そこにステージがある限り……きっとイリアさんは戻ってくる。不思議とそう思えてしまいます。」
ロイドやエリィ、ティオがそれぞれ声をかけた。
「……………ぁ…………………」
「だな……今は女神達とイリアさんを信じて自分にできることをやっときな。」
「今日はともかく、舞台の練習は欠かさない方がいいんじゃないか?君ももう立派なアルカンシェルのスターだし。」
「うん、そうだよ!それにイリアさんなら楽しそうなステージにつられて起きてくるよ、絶対!」
さらにランディやリィン、ノエルがそれぞれ声をかけた。
「………………………あんがと、ちょっと元気出てきた。そうだよな……オレたちがしっかりしないと……リーシャ姉も……いなくなっちゃったんだし………」
「あ…………」
「…………………」
そしてシュリが呟いた言葉を聞いたエリィは声を上げ、ロイドは黙り込んだ。
「……なあ、アンタら。できればリーシャ姉のこと、見つけてあげてくれないか……?どんな事情があってもリーシャ姉はリーシャ姉だから……それに、リーシャ姉が戻ってくれば、イリアさんも元気になると思うんだ。後さ……噂の”聖女”って人達を連れて来てイリアさんの治療を頼んでくれないか……?”聖女”は今までどんな酷いケガでも治した事があるって聞いた事があるんだ………」
「―――わかった。特務支援課の名にかけて必ず見つけだして、ティア神官長達の方も何とか手配してみせるよ。」
その後ロイド達は病室を出た。
「……みんな、ありがとう。これでシュリちゃんも元気を取り戻せると思うわ。私も……少し勇気付けられちゃった。」
病室を出たセシルはロイド達に微笑み
「セシル姉……」
「セシルさん……」
セシルの言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情をし、シズクは心配そうな表情をしていた。
「やっぱり相当、深刻な容態なんですね……」
「ええ……正直、安心はできないわ。……それでもやっぱり、私はイリアを信じてるから。それに信じる人が多ければ多いほど彼女はそれにこたえてくれると思うの。」
「そうッスね……」
「確かにそれがイリアさんかもしれません。」
「しかしそうなると………鍵はやっぱり”彼女”さんですね。ロイドさん、見つけられますか?」
セシルの言葉にそれぞれが頷く中、ノエルは真剣な表情で考え込んだ後不安そうな表情で尋ねた。
「……正直、わからない。本気で身を隠し
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