外伝〜襲撃の爪痕〜前篇
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認しに行こうと思っているから付き添うわ。」
「ありがとうございます。」
セシルの答えを聞いたエリィは軽く会釈をした。その後ロイド達はセシルとシズクと共に病室に向かい、まずドノバンの病室に向かった。
「―――レイモンドさん?入りますよ。」
セシルは扉をノックした後病室に入り
「セシルさんにシズクちゃん……それに君達かぁ……」
セシル達に視線を向けたレイモンドは呟いた。
「レイモンドさん……どうもお疲れ様です。」
「看病にいらしたんですね。」
「あはは……たまたま警部の奥さんの代わりにね。警部が目を覚ましたら『なに油売ってやがる!』って怒鳴られちゃいそうだけど……」
ロイドとエリィの言葉にレイモンドは寂しげな笑みを浮かべて答えた。
「そうか……」
「………いかにも言いそうな感じですね。」
レイモンドの言葉にランディとティオは頷き
「その装置はまさか……人口呼吸器か?」
リィンはドノバンに繋がれてある装置に視線を向けて尋ねた。
「うん……呼吸器系にかなりのダメージを受けたみたいでね。何とか意識が戻ってくれれば回復も早まると思うんだけど………………………………………警部はさ。自分達の負けが濃厚になってきた事に気付いた猟兵がヤケになって僕の方に投げてきた爆弾が爆発する時、僕をかばってくれたんだ。あの大変な時、警察でも警備隊でも、ましてや遊撃士でもないのに勇敢に戦っていた局長の協力者達とは違ってオロオロしてるだけだった不甲斐ない僕なんかを………そのお蔭で僕はカスリ傷くらいですんで…………自分の運の良さと図々しさが情けなくなるよ。」
尋ねられたレイモンドは答えた後悔しそうな表情で言った後肩を落とした。
「レイモンドさん………」
「……アンタのせいじゃないだろ。」
「ああ……これも全て襲撃をかけてきた武装集団が原因だ。」
レイモンドの様子をロイドは複雑そうな表情で見つめ、ランディとリィンは慰めの言葉を言った。
「……レイモンドさん。休憩してきたらどうですか?今は容態も安定していますし、私達も巡回していますから。少しは休まないと気が落ち着きませんよ?」
「あ、あの……外に出て風に当たるだけでもかなり気持ちが落ち着くと思います。私も落ち込んだ時、よく外に出て風に当たっていましたし……」
「あはは……すいません。でも、もうちょっとしたら警部の奥さんが来るので、それまでは………」
セシルとシズクの言葉を聞いたレイモンドは苦笑しながら答えた。
「ふう……わかりました。」
「あの……絶対に無理はしないで下さいね?」
レイモンドの言葉を聞いたセシルは溜息を吐いて言い、シズクは心配そうな表情で言った。
「どうか
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