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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十七話 宇宙艦隊司令長官の交代です。
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リート中のエリートのコースを進んできたものに限られる。それは、有力な門閥貴族や軍上層部の後ろ盾がある者か、周囲にその実力を認められた者か、どちらかだということだ。
ラインハルトとイルーナはそれぞれともに武勲を認められた者であり、また一部の有識者(マインホフ元帥やグリンメルスハウゼン子爵閣下らであるが)からその手腕を認められて、周囲の反対をよそに、正規軍18個艦隊の2個艦隊の司令官にそれぞれ就いたのであった。
すると、これまで二人の台頭を苦々しいながらも手を出さなかった周囲が途端に変貌した。二人は若すぎる、実績がないというのだ。
「正規軍18個艦隊の司令官のポストに若造二人を付けるとは何事か」
「帝国軍には人材がいないというのか」
「拝命待機の中将は幾人もおるというのに」
「それを飛び越えて正規艦隊司令官だと?」
「軍務省人事局の連中は何を考えておるのか?」
等とごうごうたる批判が沸き起こってきた。少将までならばいい。なぜなら分艦隊のポストは無数にある。だが、中将となり、しかも正規軍18個艦隊の一翼を兼ねるというのは別だというのである。
たかが一階級の差と思うかもしれないが、それほど少将と中将の差というのは大きいものであり、なおかつ正規軍18個艦隊の中に入れるか否かの問題も大きいものだということだ。
そして、この問題はミュッケンベルガー元帥自身も重視していた事である。今までの彼は副司令官として司令長官を補佐しておればよかった。だが、宇宙艦隊のトップになるということは、曲がりなりにも宇宙艦隊の全軍を統括することになり、当然ポスト争いについても注意深い言動をしなくてはならない。軍務省、軍務尚書が人事権を握っているとはいえ、帝国軍三長官の一人であり、軍務尚書と言えども、実働部隊の長である宇宙艦隊司令長官の意向は無視できない事であった。
したがって、就任直後から門閥貴族、有力軍人などが彼の家に行列を作ったことは、ほぼ見るべき者には予測されていた事態だった。その彼らが口をそろえてまず言ったのは、ラインハルト、イルーナの正規艦隊司令官ポストへの反対の意向であった。
ミュッケンベルガーにとっても、若造二人の台頭は面白くはない。まだ10代、20代なのに早くも中将である。だが、先の戦いで彼らが積極的に協力し、勝利に貢献したことをミュッケンベルガーは知っている。いわば借りがある状態である。
「承知した。では、こうしてはどうか?」
ミュッケンベルガーは自邸に集まってきていた高級軍人、貴族の前で彼の策を披歴した。
すなわち、来年はフリードリヒ4世の在位三十周年記念である。だが、現在のところ、内政における成果はほぼない。そこで、軍事行動を起こすことによって民衆の眼を外敵に向けることとする。
「その遠征軍にあの二
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