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第四十七話 宇宙艦隊司令長官の交代です。
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ロボスのことを立てて話すことをやめていなかった。もっともその内容はひどくロボスには酷であったが。
「しかし、和平と言っても帝国軍がそれを承知するでしょうか?」
「むろんタダではしないだろう。かといってこちらの窮地を利用して遠征しようとすれば、それなりの迎撃策を練ってあるから安心してほしい。第一広大な我が同盟領に進行すれば、補給線は伸びきり、各所で寸断されて一敗地にまみれるのはわかりきっていることではないか。話は戻るが、書類上には三つの案がある。一つは艦隊決戦を後一回行い、そこで帝国軍を完膚なきまでにたたき沈める。大損害を与えたのち、和平交渉を行う。だが、今の同盟に置いて帝国に完勝できる力はあまり期待できない」
そして、とシトレは二本の指を突き出した。
「二つ目はこちらの領土のいくらかを帝国に割譲し、もって和平交渉の材料とするというものだ。だが、これは同盟市民からの支持を失うだろうし、帝国がそこに基地を築いてしまえば、我々はマイナスからのスタートを余儀なくされてしまう」
そして、三つ目、とシトレは指を立てた。
「イゼルローン要塞を武力占領し、その返還をもって和平交渉の材料とする」
この提案にヤンもラップも顔を見合わせるばかりであった。
「イゼルローン要塞を占領!?しかし、それは5回の要塞攻撃で無理だということが実証済みでしょう。だからこそあのような巨大な要塞を建造するという案が出来上がったのではないですか。第一要塞を占領するには艦隊を動かさなくてはならないでしょうが、それは先のご発言と矛盾するのでは?」
ラップの言葉にシトレはうなずく。
「その通りだ。だが、状況は時とともに変わる。それに私は大艦隊をもってイゼルローン要塞を占領せよと言ったわけではないし、まだ他の選択肢もあることを忘れてもらっては困る」
「要するに、今回の戦略目的は時間稼ぎだということだよ、ラップ」
ヤンが書類の束をしめしながらラップに顔を向けた。
「そのためになら多少は強引な手法も大目に見る、というのが本部長閣下とシトレ大将閣下のお考えだろう」
「ヤン、そういうがな、これは博打だぞ。まずもってイゼルローン要塞を占領できるかどうかが不確定だ。そして、占領できたとしても同盟市民が和平案に納得できるかどうかがわからない。それによしんば納得したとしても、今度は帝国軍が和平に応じるかどうかがわからない。俺たちは三つの高いハードルを越えなくてはならないんだ。・・・・できるか?」
「確かに困難だ。だが、今の自由惑星同盟では今年中の大艦隊派遣は難しい。艦隊を派遣するには、エネルギーが必要だ。武器弾薬も必要だ。食糧、医薬品、嗜好品、もろもろの物資が山のように必要だ。だが、これまでの会戦で莫大な量の物資を消費してしまった。補給なく
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