第七話〜勝利と思惑〜
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幻影だったのだ。
そのまま月下は足元の車両に輻射波動を放つ。普通なら放たれた屋根の部分が損壊するだけで終わるのだが、月下の足場である車両一両が内側から大きく弾けた。
ライは作戦の説明の前に車内でリニアの操作をしていたリインフォースにある頼み事をしていた。それは指定した車両を氷結魔法を使い氷で満たすこと。車両が大きく弾けた原因はそこにあった。輻射波動を当てることによって中の氷が一瞬で気体になったため、その膨張に耐えられず弾けたのだ。
車両から落とされる月下。胸に装備されている飛燕爪牙を使い車両に取り付こうとするが、それはティアナの魔力弾で撃ち落とされる。
そのまま落下していく月下。しかし落下していく月下に回り込むようにウイングロードが展開される。
スバル「行くよ!マッハキャリバー!!」
マッハキャリバー『ロードカートリッジ』
ウイングロードの上にはカートリッジを消費し構えをとるスバルがいた。
スバル「一撃必倒!!!」
マッハキャリバー『ディバインバスター』
掛け声と共に拳を突き出すスバル。そしてその一撃は月下のコクピット部分を破壊した。
こうしてスターズ分隊の戦闘も終了し、ライのこの世界で初めての戦闘は終了した。
ゆりかご内
リニアレールでの戦闘が終わる頃、ジェイル・スカリエッティのラボにルーテシアが訪れていた。
ルーテシア「ドクター、お願いがある。」
ドクター「どうしたんだい?ルーテシア。」
ルーテシア「あの人を助けたい。」
ドクター「あの人?ああっ、ライのことかい?」
ルーテシアからの頼みごとに納得をしてスカリエッティは問いかける。その言葉を聞き、ルーテシアは頷く。
ドクター「大丈夫だよ。彼は今回の事では罪を問われないようになっている。君が心配せずとも彼は無事だよ。」
ルーテシア「……」
彼からの言葉を聞いても納得のいかない彼女は彼を見つめ続ける。
ドクター「……分かった。彼がどうなったかの確認はこれから生まれてくる彼の妹たちにさせよう。できるようなら彼をここに連れてくるようにも言っておこう。それでいいかい?」
ルーテシア「…うん。」
スカリエッティの言葉に満足しその部屋からルーテシアは退室した。
ウーノ「…よろしいのですか?」
ドクター「何がだい?」
ウーノ「先ほどの戦闘、恐らく最後に指示を出していたのは…」
ドクター「ああっ、きっと彼だろうね。本当に彼には感謝しないと。」
ウーノ「彼はこれからも私たちの障害になると思われますが?」
ドクター「真実を知ったならそうだろうね。だとすれば彼はきっと私を追ってくるさ。」
ウーノ「では?」
ドクター「ああっ、彼
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