暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
第七話〜勝利と思惑〜
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た場所を見ると、そこには飛燕爪牙が打ち込まれていた。

スバル「ティア、どうする?このままじゃ…」

ティア「私だってこのままじゃマズイって分かってるわよ!」

 スバルからの問いかけに苛立ち混じりに返答をしてしまうティアナ。彼女は焦っていた。無頼と月下を引き離すことに成功し、これで各個撃破できると考えていたのだがAMFを持っていたのは無頼だけでは無かったのだ。無頼のトンファーに装備されていたように月下には回転刃刀にAMFが装備されていた。その代わり、刃にチェーンを装備はされておらず、もともとの切れ味を出せてはいないのだが、対人戦闘に使われているため切れ味はあまり関係していなかった。

ティアナ(敵の武器は胸のアンカーと手の剣……あの形は刀だっけ?しかも足についてるローラーで小回りはスバル以上だし…)

そこまで考えてティアナは月下の左腕に目を向ける。

ティアナ(どう見ても何か仕込んで有りそうな左腕。切り札はまだあるってことか…)

 ティアナがこれからどうするかを考えているときに一本の通信回線が繋がった。

ライ『聞こえるか?』

 それは彼女にとって聞き覚えの無い男性の声であった。



機動六課・医務室


ライ通信を入れる少し前。彼は月下と無頼の戦闘を観察していた。

ライ(なるほど、スタントンファと回転刃刀に魔法を無効化する力場…AMFだっけ、それを展開させているのか。これなら単純に魔導師とKMFの力比べに持ち込める。後はKMFの重量とパワーで押し込める。)

 ライは観察し終えるとシャマルに頼む。

ライ「彼らとの通信を。」

 そう言われすぐにシャマルは自分のデバイス、クラールヴィントを起動させる。

シャマル「これで繋がった。いつでもあの四人と話せるわ。」

 シャマルの言葉を聞き首肯しライは口を開く。

ライ「聞こえるか?」

ティアナ『誰!なぜこの通信を!?』

ライ「僕はこの部隊の協力者だ。その人型の対応を任されている。」

ティアナ『この新型を知ってるっていうの!?』

ライ「少なくとも君たちよりは。八神部隊長からも許可をもらっている。僕の指示に従ってもらえないか?」

ティアナ『いきなり出てきた人の言葉を信じるなんて…』

はやて『彼の言ってることは本当やで。』

ティアナ『八神部隊長!』

はやて『今は彼の指示に従って欲しい。』

 ライからの指示を拒絶しようとした瞬間にはやてからの通信が入ったことでライの言葉が真実であるとわかったティアナ。そこに今まで口を挟まなかった残りの三人が口を開く。

スバル『ティア、このままじゃ打つ手無いよ。』

エリオ『こちらもそうです。ここはこの人の指示に従いましょう。』


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