暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
第七話〜勝利と思惑〜
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
山岳リニアレール・走行中


 ライがシャマルからFW陣と今回同伴していたリーンフォース・ツヴァイのデータを確認している頃、FWの新人四人は各々で戦闘を開始していた。
 始めは先の任務が上手くいった為自信満々に対応していた四人だったが、今は月下一機と無頼二機を相手に車両の屋根で全員厳しい顔をしている。そんな中FWメンバーの一人、ティアナ・ランスターは懸命に残りのFWの三人スバル・ナカジマ、エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエに指示を出していた。

ティアナ「エリオ、キャロ!二人はフリードを使って敵を分断、引き離して!」

エリオ・キャロ「「はい!」」

 ティアナからの指示で、キャロは自身の使い魔でありパートナーであるフリードに牽制の攻撃をしてもらい無頼二機を引き離そうとする。フリードは無頼に付かず離れずの距離を保ちながらエリオとキャロを背中に載せ後部車両の方に移動する。その陽動に乗ったのか無頼二機はフリードの後を追って行く。
 それを確認したティアナは残る蒼の月下に目を向ける。

ティアナ「スバル!二人でコイツを抑えるわよ!」

スバル「応!」

 ティアナからの言葉に大きな声で答えるスバルであったが、その表情に余裕は余り無かった。



リニアレール後部車両・屋根


キャロ「フリード!ブラストレイ!」

 咆哮をあげ、火炎を吐き出すフリード。
 無頼二機を引き離し、遠距離から魔法を使うキャロたちであったがその効果は余り見られなかった。

エリオ「まただ!」

 二機の内、前衛にいる一機が両腕のトンファーを展開させ腕を振り火炎を振り払う。そして、後衛の無頼が反撃として手に持ったライフルを発砲してくるのをフリードは匠に飛行し躱す。先程からそれを繰り返していた。

キャロ「エリオ君、あの腕に付いてるのって…」

エリオ「うん。AMFが展開されてる。しかも全身を纏っていない分出力が高いみたいだ。」

 FWの四人がKMFの対応に一番ネックになっている原因がそこであった。無頼の本来スタントンファである部分をAMFを展開している。しかもガジェットと違い、トンファーの部分のみに収束することで高出力のものになっている。本人たちは知らないことではあるが、その出力はなのはのディバインバスターを弾くほどになっている。その為、FW陣は魔法での攻撃を全てキャンセルされ防戦一方であった。



リニアレール前部車両・屋根


 その頃、スバルとティアナも月下相手に苦戦を強いられていた。

スバル「はぁぁーーー!」

 気合の掛け声と共に月下に拳を叩き込む。しかし、月下は右腕に持つ刀を使いそれを正面から受け止める。スバルは攻撃を受け止められた瞬間その場を離れる。そして、自分が今までい
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ