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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第10話 小猫涙の悲願、グレモリー眷属修行開始します!前編
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藤君」
俺は右手を差し出し木場と握手を交わす。
「驚いたわ、まさか人間の身でありながら悪魔に勝ってしまうなんて……」
するとグレモリー先輩達がこちらに向かってきた。
「祐斗は私の眷属の中でも一番強い子だったんだけど……貴方一体何者なの?」
「俺ははぐれ悪魔や堕天使などを狩るバンティングハンターをしてるんですよ。それなりに修羅場は潜り抜けてきたつもりです」
これは嘘だ、美食屋の事を話す訳にもいかないのでそれらしい話を作った。
「堕天使……まさか前の堕天使達も貴方が?」
「ああ、あいつらはアーシアを利用してよからぬ事をしようとしたのでちょっとね」
「アーシアってアルジェントさんの事?まさか堕天使の仲間じゃ……」
「アーシアは奴らに利用されていただけです、申し訳ありませんがアーシアに手を出すつもりなら黙ってはいませんよ?」
俺は語尾を強めてそう話した。
「まあその件については終わった事だからいいわ。貴方を敵に回すのは得策じゃないしね」
「おや、さっきまでと言ってることが違うようですが?」
「これでもこの子達の主をしている身よ、さっきの祐斗との模擬戦で貴方が私達より強いのはよく分かったわ。現にこの眷属で一番強い祐斗が負けたんですもの」
俺はグレモリー先輩の言葉に素直に感心した、自分の弱さを認めて相手の強さを理解するのは中々難しい、特にプライドの高い悪魔は人間に負けた事なんて認めようともしないだろう。どうやら他の悪魔みたいに人間を徹底的に見下している訳じゃないんだな。
「……なるほど、小猫ちゃんの言っていた通り他の悪魔とは違うようだ、さっきまでの無礼を許してください」
「私も貴方に失礼なことを言ってしまったし気にしないでちょうだい」
「なら今回はお互いさまということでいいですか?」
「ええ」
良かった、グレモリー先輩は悪魔の中でもかなり話が分かる人みたいだ。
「それで俺が貴方方のコーチをするって話ですが……」
「そうね、正直普通に修行してもライザーに勝てるか不安だったから私としては構わないけど……」
「けど、というと何か不安でも?」
「ひとつだけいいかしら、貴方が小猫に近づいたのは何のため?利用しようとかそういう事じゃないわよね?」
そうか、この人は俺がバンティングハンターをしていると言ったから自分の眷属である小猫ちゃんに何か悪意を持って接していたんじゃないかと思ったんだな。
「最初は先輩達が悪魔と分かっても関わるつもりはありませんでした。バンティングハンターをしてると言っても自分に降りかかる火の粉を払うみたいなものだったし面倒ごとは嫌いなのでそのまま関わらずにいようと思ってました」
「……
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