火砲・ミサイル解説解説(日本編)その1
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体をベースに開発され、車体前部には装甲が施され3名の乗員(右から車長・砲手・操縦士)が乗車するキャビンがある。窓には、
発射時の噴射炎や弾片・小口径弾から保護する装甲ルーバーが備わっており、
キャビンは発射時の有毒ガスの侵入を避けると同時に、NBC兵器防護のための気密構造になっている。
砲手席にFCS(射撃管制装置)コントロール・パネルがあり、
これを操作する事で装填モジュールの発射角度や、信管の設定を行う。キャビンの後部と下に動力系がある。車体後部には、M26ロケット弾なら8発、ATACMSなら1発を収容し発射筒を兼ねるグラスファイバー製のLPと呼ばれるコンテナを2つ収める箱型の旋回発射機を搭載している。
このランチ・ポッドはロケット弾搭載型なら円筒形のロケット弾発射筒8本が内蔵されており、アルミフレームで支えられている。
キャビンの内部には左から順に操縦手、
射撃手、車長の席が設けられ、発射統制ユニット、遠隔発射ユニット、統制表示パネル、航法装置から成るFCS(射撃統制システム)を備える。車体後部に搭載されているロケット弾の旋回発射機は左右各97度ずつの限定旋回式となっており、
0〜+60度の仰角を取ることができる。
ロケット弾の発射間隔は約4.5秒で、全弾発射後はコンテナを入れ替えて再び発射可能となる。数種類あるこのロケット弾の弾頭の多くは、
クラスター爆弾のように高度1000m程でキャニスターが小爆発によって分解し、
中の多数の子爆弾を地上にばら撒く。
これらの子爆弾の爆発によって200m×100m程度の範囲の保護されていない兵員や軟装甲の車輌を一度に殺傷・破壊する能力を持つ。
日本では、1992年から陸上自衛隊の野戦特科部隊に配備が進められている。日産自動車宇宙航空事業部(現在のIHIエアロスペース)が車両のライセンス生産を行ない、情報処理装置を東芝が開発した。
防衛省は、「敵侵攻部隊が日本に侵攻するには上陸作戦を実施せねばならず、
侵攻部隊は洋上において航空自衛隊、
及び海上自衛隊が迎え撃ち、これを阻止する」と考え、敵侵攻部隊による日本本土への上陸作戦を最終防衛線としている。MLRSは、敵が上陸作戦を実施している浜辺へ、山陰などから射撃を行なって制圧するための装備とされている。
諸外国同様に自走発射機(自衛隊での装備名称は「多連装ロケットシステム 自走発射機M270 MLRS」)、指揮装置(同「多連装ロケットシステム指揮装置」)、予備弾薬車(同「多連装ロケットシステム弾薬車」)で構成されており、自走発射機はアメリカ他と同じ装軌式車両をライセンス取得の上陸上自衛隊向けに細部の仕様を変更したものが生産されている。
日本で生産された車両は前部のライト類の形状が異なり、
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