火砲・ミサイル解説解説(日本編)その1
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ハッチがあるが、
側面にも左右2枚ずつの扉を有する。砲塔の配置は、右側に前から砲手、車長が座り、左側に装填手が座る。砲塔後部のパネルはボルト留めになっており、自動装填装置の整備時には取外すことができる。
長射程弾(ベースブリード弾)使用時の最大射程は約50km。
主砲にはトラベリングクランプが2組付いており、移動する際はこれによって砲を固定する。駐退復座機構の油圧を制御することで、砲身を後座して格納した状態にすることが可能になっている。52口径という長砲身のため、駐退復座機構の油圧をコントロールして砲身を引き込める機能が付いている。
このため車体前部には2種類のガン・ロッキング・アームが取り付けられており、
それぞれの状態で使い分けられるようになっている。砲身先端には、ドイツの「Pz.H.2000」155mm自走榴弾砲のものに似た多孔式の砲口制退機が取り付けられている。
また、99式自走榴弾砲は自動装填装置を採用している。75式自走榴弾砲では砲弾のみが自動装填され、装薬は砲員が手作業で装填していた。
しかし、99式自走榴弾砲では装薬が布の袋に収まった薬嚢式ではなくユニット式になり、自動的に装填されるようになっている。巨大な砲塔の後部には自動装填装置が収められており、また、砲塔右後部のハッチ前に本車への給弾専用に開発された99式弾薬給弾車(120発保有)を連結することで、自動で弾薬を補給し、
継続的な発射速度を向上させる事が可能。
自動装填式であるが、装填は任意の角度で行うことができ、
主砲を一定の角度に戻して装填する必要があった75式に比べて、迅速な装填を可能にしている。さらに、砲弾のみ自動装填であった75式に対し、砲弾と共にユニ・チャージ式の装薬も自動で装填され、
最大で毎分6発以上、3分間で18発以上の発射速度を有する。
アメリカ陸軍の自走榴弾砲であるM109A6は、機械的な補助はあるものの砲弾、
装薬、火管の装填がすべて手動であり、
99式は技術的に進んでいるといえる。
特に装薬の装填も自動化した自走榴弾砲は世界的にも珍しく、ドイツのPzH2000やイギリスのAS-90でも実用化には至っていない。このように世界と比べても高性能だが、一両あたりの調達価格が9億6000万円と高額なため、
年間の調達数は数両に留まっている。
なので配備が進まないので装輪式の火力戦闘車で一部を代用する予定だ。
FCSについても高度に自動化されたものが搭載されており、
新野戦特科射撃指揮装置(新FADAC)とのリンクが可能とされている。この新FADACを使えば、射撃指揮所のボタン操作だけで自動照準、自動装填、自動発射が可能といわれている。
さらに高度な機能として、射撃指揮所の
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