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ゲート 代行者かく戦えり
火砲・ミサイル解説解説(日本編)その1
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「155mmりゅう弾砲(FH70)」(500門)

種別:榴弾砲

口径:155mm

重量:7000〜8700kg

全長:9.8m(牽引状態)12.4m(射撃状態)

砲員数:8名

砲架: 開脚式。1,800cc水平対向ガソリンエンジン装備。
最大自走速度:20km/h

最大射程:30km(通常弾)45km(RAP弾)

発射速度:3発/15秒(最大)3-6発/分(持続射撃)


155mmりゅう弾砲ことFH70は、西ドイツ、
イギリス、イタリアの3ヶ国が共同開発した155mm榴弾砲である。要求仕様は、分離可能なAPU(Auxiliary Power Unit:補助エンジン)を有し、通常弾で24km、ロケット補助推進弾で30kmの射程、最大連射速度は15-20秒で3発、持続連射速度は毎分2発とされた。弾薬は、
NATO標準の155mm砲弾に対応しつつ、新開発の長射程弾も計画された。


これに基づき西ドイツ(当時)とイギリスは協同して研究開発を行い、1968年に細部仕様が決定された。イタリアは1970年から、この計画に参加した。1978年に製造が開始され、
西ドイツ・イタリアの旧式榴弾砲とイギリスのBL 5.5インチ砲を更新していった。


砲身後端の下部に砲弾装填用トレイと半自動式装填補助装置を搭載している。
このトレイに砲弾を乗せた状態で砲撃すると、砲身の前進運動と連動してトレイが持ち上がると共に尾栓が開き、素早い装填と高い連射速度を実現している。
尾栓と装填補助装置は、砲撃と連動しない状態にしてすべて手動で操作することも可能。


砲架には1,800ccのフォルクスワーゲン製(日本のFH70は富士重工業製)水平対向型ガソリンエンジンと手動変速機を搭載しており、短距離であれば自走が可能であるため、発射位置までの牽引を要しない。このため、展開・撤収が従来の砲と比べて比較的早いという利点がある。


ただし、速度は時速16km程度で、また、操縦士以外の操作要員や砲弾を運搬することはできないため、長距離の移動には大型軍用トラックで牽引する必要がある。陸上自衛隊ではFH70の牽引に、74式特大型トラックをベースとした中砲けん引車を使用している。


射撃に必要な方位角の火砲への入力(射向付与)には砲部に搭載されたパノラマ眼鏡と付近に設置した方向盤(Aiming Circle、方位磁針により正確な方位角を測定する装置)を使用した反覘(はんてん)法により行われる。


射向付与後はコリメーターや標桿等を設置し、事後の射撃の照準点とする。照準はすべて人力であり、手動の旋回ハンドル2個を使用して行われる。1km先の目標を射撃する際に方位角を1ミル(円周は6400ミル)誤ると弾着
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