機動戦艦ナデシコ
1415話
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ィスのパイロットのアスランも今はオーブだしな。
そもそもそんな強力な機体を開発するとしたら、どうしたって秘密裏には出来ない。
ザフトにも地球連合にも、オーブとシャドウミラーからそれぞれ監査用の人員が送られているのだから。……まぁ、シャドウミラーの場合は人員って言っても量産型Wなんだか。
って、今はそんな事を考えている場合じゃなかった。白鳥の説得をする方が先だな。
俺の言葉に難しい顔をしている白鳥に、追撃を仕掛ける。
「お前は討伐軍を結成する時の放送を見たか?」
「……はい。見ました」
「なら、単刀直入に聞こう。お前の目から見て……そして木連の目から見て、グリューノの死に様はどうだった? 自分の命じた事ではないにも関わらず、上に立つ者の責任として、自らの命を以て償ったのを見て」
「男……いえ、漢だと感じました」
だろうな。あのグリューノの死にざまは、木連にとってはこれ以上ない程に尊敬出来る者だっただろう。
仲間を庇って死ぬというのも木連の連中にとっては理想的な……それこそ憧れる死にざまだろうが。
「あの映像を見て、それでもお前達は賊軍に付くのか? 自分達が間違っていると知りながらも、自分の利益の為に行動を起こす。それは……お前達の祖先を月から追放し、火星に核を撃ち込んだ当時の連合軍とどう違うんだろうな」
「待って下さい! それはさすがに聞き逃せません!」
「そうか? けど、俺の言ってる事は間違っているのか? そもそもだ。お前達はクーデターを起こそうとした……いや、今現在起こしている勢力の味方をしているんだぞ? そしてクーデターってのは、こう言うのも何だが基本的に悪者が起こすものと相場が決まってる」
実際には圧制者から市民を解放する為に起こしたりもするんだが、その辺はまぁいいだろう。
「お前達が熱血や正義といった言葉を好んで使っているのは知っている。けどな、それが本当に正しいのか? 今木連が向かっているのは正しい道だと、間違っていないと。お前達の聖典であるゲキガンガーに胸を張って言えるのか?」
「そ、それは……」
やはりゲキガンガーを説得の材料に入れたのは大きかったな。
今の言葉でかなりショックを受けているように見える。
ぶっちゃけ木連の人間がヤマダモドキと呼ばれるようにヤマダに似ているのであれば、ヤマダを説得する要領で話を進めればいいんだし。
勿論全員がヤマダモドキって訳じゃない。
高杉みたいに女に一目惚れするような奴もいるし、草壁みたいに木連を動かすといった行為をする者もいるみたいに。……一目惚れって意味だと、白鳥もか。
「お前達が地球に恨みを持っているのは分かる。けど、その恨みをいつまでも引きずっていいのか? 自分達の子々孫々までその恨みの呪縛に囚われたままにす
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