第24話
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らかいの表情になった。
「(アハハ、さすがにシスコンだけあって、エリゼちゃんの事に関しての自覚はあるんだ。)えっと、彼女達は15歳だっけ。貴族の人って16歳がデビューって聞いたけど。」
「ああ、エリゼも来年、社交界入りをするはずだ。――――ただ、生半可な貴族の男性が声をかけてくるかどうかで心配なんだよな……」
(アハハ、こんなに凄いシスコンは初めて見たな。)
(うー……何で妹の恋心はわかる癖に、他の女の子の恋心はわからないのよ…………)
(フフ…………)
自分の疑問に答えたリィンの話を聞いたエリオットは苦笑し、二人の話を聞いて疲れた表情で肩を落とすアリサの様子をエマは微笑ましそうに見つめていた。するとその時サラ教官が手を叩いてリィン達を注目させた。
「―――実技テストは以上!それじゃあ、今週末に行ってもらう”実習地”を発表するわよ。」
「フン……来たか。」
「むむっ、今月は……」
そしてサラ教官はリィン達に”特別実習”のメンバー表を配った。
7月特別実習
A班:リィン、ラウラ、フィー、マキアス、エリオット、レン
(実習地:帝都ヘイムダル)
B班:アリサ、エマ、ユーシス、ガイウス
(実習地:帝都ヘイムダル)
「これって……」
「あら、どちらの班も”帝都”が実習先なんですね。」
実習先が同じである事に気付いたリィンとエマは目を丸くした。
「ふむ、二つの班で手分けするという事だろうか?」
「まあ、ものすごく大きな街だしそうなるのが自然だけど……」
ガイウスの疑問に答えたアリサはチラリとラウラとフィー、レンを見つめ
「「………………………」」
「うふふ、中々興味深いメンバーね♪」
ラウラとフィーは黙り込み、レンは小悪魔な笑みを浮かべていた。
「班の構成はともかくまさか帝都が実習先とは……」
「僕とマキアスにとったらホームグラウンドではあるよね。でもそっか…………夏至祭の時に帝都にいられるんだ。」
マキアスの言葉に頷いたエリオットは静かな笑みを浮かべた。
「…………―――サラ教官。」
一方班のメンバーを見つめて黙り込んだリィンはジト目でサラ教官を見つめ
「何かしら、リィン君?」
サラ教官は笑顔で答えた。
「君付けはやめてください。実習先と班分けには別に不満はないんですが……先々月の班分けといい、なんかダシに使われていませんか?」
「確かに…………」
「フッ、バリアハートの時同様露骨な班分けだな。」
「しかも10人とちょうど半分で分けられる偶数の人数なんだから普通に考
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