第24話
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いないのだがな。」
「そ、そう言えば……確かエリゼちゃんがエレベーターに乗った時に旧校舎内に隠れていたレンがエレベーターに飛び乗ったお陰でエリゼちゃんはあの赤い甲冑に襲われなくてすんだって話だったよね?」
疑惑の目でレンを見つめるユーシスの話を聞いてある事を思い出したエリオットは目を丸くしてレンを見つめた。
「レンは万が一エリゼお姉さんがトリスタや学院内で最も危険な場所――――地下に魔獣が徘徊している旧校舎に迷い込んだ時の事を考えて最初に旧校舎を調べて、調べた時に鍵が何故か開いていたから念の為にエリゼお姉さんが見つかったって連絡が来るまで旧校舎内で待機していたのよ。」
「なるほど………」
「でも、それだったらエリゼがエレベーターに乗る前にエリゼが地下に行かないように止められたんじゃないの?」
レンの説明を聞いたガイウスが納得している中アリサは不思議そうな表情で訊ねた。
「うふふ、エリゼお姉さんに大事なかったのだから細かい事は気にしなくていいじゃない♪」
「こ、細かい事か……?」
「ハハ……まあ、実際レンが旧校舎内に待機してくれたお陰でレンがいち早くエリゼを助けに来てくれたから別にいいじゃないか。」
「はい……レンさん、あの時は本当にありがとうございました……」
笑顔で答えを誤魔化したレンの答えを聞いたクラスメイト達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中、マキアスは疲れた表情で指摘し、リィンは苦笑し、エリゼはレンを見つめて感謝の言葉を述べた。
「話を戻すけど鍵の件も含めて旧校舎の出入りはしばらくすべきじゃないかもしれないわね。」
そしてサラ教官が話を戻したその時
「……わたしは反対。」
フィーは静かな表情で反論した。
「フィー?」
「実戦のカンを維持するには最適な場所。それに、チームの連携を養うのにも向いてると思う。」
「ああ……私が言うのも何だがそれは間違いないと思う。」
「どうやら”戦術リンク”も効果的に働くようだしな……」
「ああ、そういった働きのある”風”が吹いている気はする。」
「危ないのはともかく……心残りはあるかなぁ。」
「そうね、こうなったら謎は突き止めてみたいわね。」
「……同感です。」
「ま、鍵の施錠を今後全員でちゃんと確認するんだったら、レンも別にいいと思うわよ。」
「みんな……―――俺も同じです。どうか、教官から学院長に掛け合ってもらえませんか?」
フィーの意見に次々賛同するクラスメイト達の様子にリィンは驚いた後サラ教官を見つめた。
「ふふ………やれやれ。―――仕方ない。君達の好きにしなさい。学院長の方は説得しておくわ。ただし、今後何かあったらすぐにあたし
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