第24話
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たはずの鍵が開いていた理由も気になるけど、もっと危険なのは施錠しても旧校舎の中同様”謎の理由”で勝手に鍵が開いて、旧校舎にいる魔獣達が旧校舎から外に出てくる事よ。」
「それは…………」
「フン、洒落になっていないぞ。」
レンの推測を聞いたリィンは真剣な表情をし、ユーシスは鼻を鳴らして呟いた。
「え、えっと……その……鍵の件については大丈夫だと思います。恐らく最後の施錠の時施錠が甘くてちゃんと鍵がかからなかったかもしれませんし……それに魔獣達が徘徊している下層に行くにはエレベーターのみですから、そのエレベーターは私達が入って操作するまで常に地上で待機しているのですから、徘徊している魔獣達が地上に迷い込む事はないと思います。」
「確かにそうだな………」
「次からはちゃんと鍵がかかっているかみんなで念入りに確認すべきね。」
「うふふ、それもそうね。」
エマの説明を聞いたマキアスとアリサが納得している中レンは意味ありげな笑みを浮かべてエマを見つめ
「えっと……レンちゃん、そこでどうして私を見るのかしら……?」
レンに見つめられたエマは冷や汗をかきながら訊ねた。するとその時レンはエマに近づき
(黒猫さんに伝えておいて。エリゼお姉さんの時のように次に何らかの目的の為に一般人を巻き込むような事をしたら、魔獣より害がある獣と判断してレンが退治しちゃうからおイタな事は今回限りにしておきなさいよ、”魔女の眷属”さんって♪)
「ッ!?レンちゃんはどこまで”私達”の事を知って―――いえ、何故知っているのですか……!?」
レンに小声である事を囁かれると血相を変えてレンを見つめて声を上げた。
「エマ?どうしたの?」
その様子に気づいたリィン達が不思議そうな表情でエマを見つめている中アリサがリィン達を代表して訊ねたが
「い、いえ……レンちゃんが私とセリーヌの関係を知っている事に驚いてつい、声をあげてしまって……ア、アハハ……」
エマは冷や汗を滝のように流しながら苦笑して答えを誤魔化した。
「セリーヌ………ああ、委員長と仲が良い街や学院をうろついている野良の黒猫か。」
「黒猫……そう言えば、私が旧校舎に迷い込んだあの時も黒猫を旧校舎の中に見かけましたけど……」
エマの話を聞いたリィンとエリゼはそれぞれある事を思い出し
「え、えっと……エリゼさんが見かけたその猫が恐らくセリーヌです。あの子、色んな所に潜り込む癖がありますので……!」
二人の話を聞いたエマは焦った様子で言い訳をしていた。
「フン、旧校舎に潜り込んでいると言えば、全員がリィンの妹を探している中お前だけ旧校舎に潜んでいた事の理由についてまだ説明してもらって
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