第24話
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(うっ…………!)
レンの正論を聞き、妹が媚薬を使ってでも自分と結ばれたいと思っていた程心が追い詰められていた事に返す言葉がなく、唸り声を上げた。
「ふふっ……」
「……やれやれ。」
「……とにかくよかった。」
リィンの様子を見たエリゼは微笑み、フィーは呆れ、ラウラは安堵の表情をした。
「それにしても……結局、あの甲冑は何だったんだ?あの巨大な赤い扉もそうだが……」
「……そうだな。」
「僕達が探索した直後に出現した”赤い扉”……そしてエリゼちゃんの目の前に現れた巨大な甲冑か……」
ある事を思い出したマキアスの疑問にリィンとエリオットはそれぞれ頷いてその時の状況を思い返した。
「何か不思議な”声”が扉から聞こえてきたのよね?」
「はい……『第四拘束』『起動者』『第一の試し』……そういった断片的な言葉しか覚えていないんですが……」
「いや、あの状況でそこまで覚えているだけでも大したものだ。」
「……やっぱり”何か”があの遺跡にはあるんでしょうか。」
アリサの疑問に答えたエリゼの話を聞いたラウラとエマはそれぞれ考え込んだ。
「ま、その可能性は高いわね。旧校舎だけど……今後は入らない方がいいかもね。」
「えっ……!?」
「どういう事ですか!?」
サラ教官の考えを知ったエリオットとマキアスは声を上げてリィン達と共にサラ教官を見つめた。
「あそこを君達に紹介したのはいい訓練の場になると思ったからよ。謎のエレベーターに加えて今回みたいな異常が起きたとなれば正直、担任教官としては勧められないわ。学院長も君達への調査の依頼を取り消そうと考えているみたいだし。」
「それは………………」
「……………………」
サラ教官の説明を聞いたリィンは複雑そうな表情をし、エマは目を閉じて考え込み
「ま、サラお姉さんの言う事もわからなくはないけど、レンは”別の意味”であの旧校舎は危険だと思うわよ。」
「へ………べ、”別の意味”ってどういう事だ?」
レンの指摘を聞いたマキアスは呆けた後不思議そうな表情で訊ねた。
「”施錠したはずの旧校舎の扉が何故か開いていた”件よ。旧校舎の扉を開け閉めしている人物は旧校舎を訓練所として利用しているレン達”Z組”だけのはずよ。」
「そ、そう言えば………」
「確か最後に探索した時はちゃんと施錠したし、施錠した所は私達も確認して学院長に鍵を返したわよね……?」
「学院長が開けて閉め忘れたという事も考えにくいしな………」
レンの説明を聞いたエリオットは目を丸くし、アリサは不安そうな表情で考え込み、ガイウスは静かな表情で考え込んでいた。
「施錠し
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