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Blue Rose
第二十話 小さくなる身体その一

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                 第二十話  小さくなる身体
 優花は療養所の奥で静かに過ごしていた、絵を描き散歩をしたりしてだった。
 身体が変わっていく時を過ごしていた、その中で身体は次第にだが確実にだった。
 女性のものになってきていた、それで毎日の検診と会話んい来た岡島にこんなことを言った。
「何か身体が」
「変わってきてるね」
「はい、多分ですけれど」
「多分?」
「僕胸が出てきてますよね」
「うん、そうなってきてるよ」
 実際にとだ、岡島は答えた。
「少しずつでもね」
「そうですね、やっぱり」
「そう、それにね」
「それに?」
「胸だけじゃなくて身体全体がね」
「女の子のものになってきていますか」
「多分君は気付いていないだろうけれど」
 この前置きからだ、岡島は優花にこう話した。
「背もね」
「そちらもですか」
「変わってきてるよ」
「背もですか」
「具体的には小柄になってるね」 
 純粋な男だった時よりもというのだ。
「そうなってきてるよ」
「身体が女の子になってきてですか」
「本当に男女で体格差があるからね」
「それで女の子になって」
「うん、背がね」
 それがというのだ。
「小さくなってるね」
「具体的にどれ位ですか?」
「君は最初どれ位だったのかな」
「入学した時は一六〇でした」
「それなら四センチだね」
「つまり今の僕は一五六センチですか」
「うん、それ位だよ」
 これが優花の今の背丈だというのだ。
「大体ね」
「そうですか、ただ」
「ただ?」
「性別で体格も変わるんですね」
「うん、そうだよ」
「同じ人でもですか」
「そうなるよ」
 岡島は優花に冷静に話した。
「男女で骨格とかまで違うから」
「そのせいで、ですか」
「そう、背も小さくなるんだ」
「そうですか」
「うん、最初一六〇センチなら」
 優花が純粋な男、性別がそうだった時から考えてだ。岡島は話した。
「大体一五〇位かな」
「一五〇ですか」
「もっと小さくなるかな」
「そうですか」
「うん、こう言ったら気を悪くするかも知れないけれど」
 前置きしてまた話した岡島だった。
「君は同じ年代の男性と比べてかなり小さかったね」
「はい、自分でもそう思っていました」
「その君が女の子になったらね」
「女の子としても小柄になりますか」
「そうなるね」
「だから一五〇かもっと小さくですか」
「そうなるかな」
 考えながらの言葉だった。
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