第十一幕 消えたボタンその一
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第十一幕 消えたボタン
この日もまずは朝御飯からでした、皆は食べました。
この日はボルシチと黒パンでした、ロシア料理です。
そのロシア料理を楽しみつつです、オズマは言いました。
「朝から美味しくて」
「それで、ですね」
「目がすっきりするわ」
「頭もですね」
「そうなるわ」
こうジュリアにお話するのでした。
「いい感じよ」
「そうですね、朝からボルシチもいいですね」
「ロシア風のビーフシチューもね」
「いいですね」
「それと、です」
ここでナターシャ、ロシア人であるこの娘が微笑んで言うのでした。
「サラダもですね」
「ええ、このサラダもね」
オズマはそのサラダも見ています、見ればです。
そのサラダは濃い感じです、他の国のレタスやトマトであっさりとしたものではありません。かなりのボリュームがあるものです。
そのサラダを食べながらです、神宝はオズマに言うのでした。
「中国では生野菜は食べなかったんです」
「昔はなのね」
「けれど今は食べていますし僕も好きです」
「サラダはレタスやトマトだけじゃないんですね」
サラダをよく食べるアメリカ人のジョージが言います。
「こうしたサラダもあるんですね」
「そうみたいね」
オズマはジョージにも応えるのでした。
「ポテトサラダもあるし」
「あのサラダも美味しいですね」
恵梨香はそのロシアのサラダを食べつつ言います。
「ボリュームもあって」
「ロシアは寒いからなのね」
オズマはこう言いました。
「こうした濃い感じになるのね」
「寒いと栄養を摂らないと駄目なんだね」
ボタンは黒パンを食べながら言います、そのパンに苺のジャムをたっぷりと付けてから美味しく食べています。
「そうなんだね」
「暑いよりもね」
カルロスがボタンに答えます、ボタンと同じ食べ方で黒パンを食べながら。
「寒いとね」
「栄養が必要なんだね」
「寒さに勝たないといけないからね」
「それでなんだね」
「僕もブラジルにいる時よりも日本にいる時の方がね」
それこそというのです。
「脂肪の多いものとか甘いもの食べてるから」
「寒いから?」
「うん、あったまる様なものを食べてるよ」
「そうなんだね」
「実際にね」
こう言うのです。
「さもないと我慢出来ないから」
「それでなんだ」
「そうなんだ」
「ううん、寒いって大変なんだね」
「ええ、何かとね」
そのナターシャの言葉です。
「食べないと駄目なのよ」
「ナターシャにしてもなんだね」
ジョージはナターシャに聞きました。
「食べてるんだね」
「そういえばナターシャって細いけれど」
神宝も言います。
「結構食べるんだよね」
「
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