全力だね
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!レオンレベル高過ぎ〜!!」
「なかなか可愛いじゃない」
「さすがレオン!!似合ってる!!」
どこからどうみても美少女にしか見えない彼に感嘆の声をかけるエクシードたち。それを聞いたレオンは、嬉しかったのか、頬を赤く染めています。
「べ・・・別に褒められても嬉しくないからな!!」
「ツンデレ!?」
「もう物にしてる!!」
ソフィアがシリルたちが勝つにはそれぞれがしっかりとキャラ作りをすることが大事って言ってたけど、レオンはそのキャラを完全に演じています。あれ?でも彼はさっきこの場にいなかったから、これはもしかして地なのかな?
「レオン・・・全力だね」
「勝たないとヤバイからな。色々と」
離れた場所から変貌した彼の姿にため息をついているシェリアがそう言います。それに答えた少年は、新しい水着を着ている少女の元に歩み寄ります。
「シェリアも可愛いじゃん、さすが」
「ちょっ!!ダメ!!並ばないで!!」
珍しく彼が褒めたから照れるかと思ってたけど、それ以上に彼のレベル高すぎな水着姿に比べられたくないとストップをかけるシェリア。拒絶されたと勘違いした氷の神は、謝罪した後後退りしてましたけど・・・
「レオンひでぇ・・・めっちゃ痛かった・・・」
蹴られた場所を擦りながら立ち上がった水髪の少年。金髪の少年からそちらに視線を移した私は、思わず口を押さえました。
白や黄色、黒や水色といったたくさんの色を使ったボーダー柄のトップスとボトム。お胸がないのに、それを感じさせない・・・むしろ生かすような可愛らしい色合いでした。
(か・・・可愛い/////)
大人な雰囲気のレオンとは異なり、幼い印象を与えつつもカバーするべき場所はカバーできている。しかも髪型も無理矢理身長を大きく見せようとわざとしているように見え、背伸びしている妹のような印象を与えます。
「!!」
私がじっくりと観察していると、その視線に気付いたシリルが体を隠します。彼的には自信がないのかも・・・やっぱり男だし。
「あ・・・あんまりジロジロ見ないで/////」
「えぇ!?可愛いからいいじゃん!!」
恥ずかしがる姿が妙にそそる・・・って!!これじゃあ変態みたいじゃないですか!!
「着替え終わったか?ならこっちに来てくれ。最後の打ち合わせをしておきたいからな」
騒いでいる声が聞こえたからなのか、厨房の方にいたカグラさんが部屋の扉を開け、短くそう告げるとまた向こうに行ってしまいました。
「頑張ろ!!シリル!!」
「や・・・やるしかないよね・・・」
私が体の前で両手を握り気合いを入れると、彼も腹をくくっていざ決戦に挑みます。
「シェリア手抜いてね?」
「ヤダ!!負けたら自信なくしちゃいそうだもん
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