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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
全力だね
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よね?うん!!そうに違いないよ!!

「イヤな予感がするわ」
「最悪の事態が起こりそ〜」
「ラウは見てるしかできないのに・・・」

シェリアのこの説明を聞いても納得できない猫耳っ子たちをなんとか宥め、ギルドの中へと戻っていく私たち。そこではソフィアが足をブラブラさせて、私たちの帰りを待っていました。

「おっ!!おかえり!!」
「うん!!」
「ただいま!!」

何事もなかったかのように彼女の周りに集まる五人の蛇姫たち。その状況がハーレムとでも思ったのかな?ソフィアの顔が緩みっぱなしなんだけど。

「それで!?」
「レオンとシリルが勝つ方法って!?」
「お!!落ち着いてよ二人とも!!」

お店が開く時間までもうほとんどない。まだシリルたちは姿を見せていないけど、まもなくここにやってくるはず・・・その前にソフィアの案が有効かどうか、ちゃんと見極めないと。そう思い彼女にぐっと詰め寄ると、さすがの彼女も驚いたようで後退りしていました。

「ゴホンッ。二人が勝つなんて簡単だよ!!シリルちゃんとレオンが求められてるキャラを作ればいいだけ!!」
「求められてるキャラ?」
「何それ?」

咳払いをしてから話し出したソフィアでしたが、一体どういうことなのかさっぱりわかりません。なので首を傾げていると、彼女はその言葉の真意を説明してくれます。

「シリルちゃんは見た目妹系でしょ?だからちょっぴり甘えん坊な妹キャラをやればいいんだよ!!」

確かにシリルは見た目は完全に幼い少女。週刊ソーサラーの妹にしたい魔導士ランキングでは、男なのに一位に選ばれてた。だから、彼女の言うように妹キャラを演じていれば、お客さんから指名がたくさん来そうですね。

「レオンはこの間の留学でツンツンキャラだったでしょ?あれ、お客にすごいウケてたんだよねぇ。だからもう少し頑張ってツンデレキャラにでもなれば、案外一位になっちゃうかもね」

聞いたところによると、レオンは交換留学の際にやりたかった依頼ができずふてくされ、適当に接客してたらしいです。でも、それがお客さんたちに受け入れられて、次の日は彼目当ての人のたくさんいたんだとか。カグラさんから事情を聞かされてガッカリした人も数えきれないほどいたそうなので、今日そのキャラをやってくれれば、ウケること間違いなしだそうです。

「でもどうしてそんなこと教えてくれるの?」
「それやったらソフィアたち負けるかもしれないんだよね?」

ウソのアドバイスで騙そうとしているようにはとても見えなかった。なので率直に疑問をぶつけてみると、彼女はフフッと口角をあげてみせました。

「二人がそれをしてくれたらお店繁盛するもん!!そしたらしばらくは楽できるし、何より・・・









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