全力だね
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リアには、そんな言葉は聞こえませんでした。
「でも、シリルちゃんとレオンにも勝つ方法はあるんだけどねぇ」
「え!?」
「ホント!?」
どうやってソフィアたちに勝とうかと考えていると、ソフィアの口からそんな言葉が発せられ、驚きのあまりシェリアと共に彼女の元に詰め寄ります。
「何!?その方法!?」
「教えてよ!!ソフィア!!」
敵対しているはずなのに、こういう時に頼ってしまうのは図々しい気もしましたが、今はそんなこと言ってられません。シリルたちを彼女たちの魔の手から守れるなら、手段は選べませんよね?
「えぇ?どうしよっかなぁ」
私たちが聞くとソフィアはタダでは教えないと顔をそっぽを向けてしまいました。何か交換条件を提示しないといけないってわけですね、どうしよう・・・
「わかった!!ソフィアが一位だったらあたしたち全員好きな水着着せていいよ」
「「「「えぇ!?」」」」
私がどんな交換条件を出そうか迷っていると、即答と言わんばかりにシェリアがとんでもないことを提案しました。これには私もシャルルたちもびっくりです!!
「ホント!?なら教えてあげる!!」
すると、快くソフィアも了承してくれたようでした。だけど、それよりも先にやらなきゃいけないことがあるよね?
「ソフィア、ちょっと待ってね」
「うん!!いいよ」
彼女からシリルとレオンが勝つ手段を聞く前に、シェリアを連れて席を部屋から出ます。これにはもちろんシャルルたちも付いてきてくれました。
「シェリアなんて提案するの!?」
「負けたらどうなるかわかってるの!?」
「絶対恥ずかしい格好させられるよ!?」
「なんでラウまで巻き込まれてるの!?」
各々がさっきの交換条件について彼女に問い詰めます。それもそのはず、シリルたちも危ないのに、私たちまで賭けの対象にされたら、あの子が燃えないわけがない!!
「心配しすぎだよ、ソフィアが一位なんてなれるわけないじゃん」
大慌ての私たちとは違って、なぜか余裕の表情のシェリア。でもソフィアはカグラさんと並んで一位二位の人気があるんだよね?私たちで勝てるのかな?
「カグラさんは男にも女にも人気あるだろうけど、ソフィアは女の子に敬遠されるじゃん?だって指名したらジロジロ見られるしベタベタ触られるかもしれないから」
「あ!!そっか!!」
いくら人気が高くても、異性からしか指名がないなら限界があるはず。シェリアはそう考えたから、あんな提案をしたんだね。
「それにシリルかレオンが勝ってくれれば何にも問題ないもん。水着を選べないのは残念だけど」
多少のリスクには目を瞑るよと続けるシェリア。そうだよね、私たちも出来る限りを尽くして、シリルとレオンが頑張ればきっと勝てる
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