全力だね
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が理由なんです。人魚の踵でお手伝いを終えた後、ここの近くにビーチがあるって話だったので、そこでこの水着をお披露目しようと思ってたんですが、カグラさんからそんな提案をされ、二人に可愛らしい水着を着せたくなった私たちはここで新しく買った水着を披露することにしたんです。
ギルドに用意されている水着も可愛かったけど、シェリアが私のために選んでくれたものだから、こっちの方がいい気がしたんだよね。
「私たちには関係ないけどね」
「楽しければなんでもいいよ〜」
「ラウは厨房に隠れてるから」
やる気満々の私たちとは違い、シャルルたちはどうでもよさそうな反応。三人から見たら、シリルとレオンがどんな格好してても気にしないだろうから、誰が一位でもいいんだよね。
「えぇ?シャルルもセシリーも本気出せばいいところまで行けるのに」
勝つ気などさらさらない二人を見て不満そうに頬を膨らませるソフィア。私も二人が頑張れば人気出ると思うけど、シリルたちからすればライバルは少ない方がいいから、何も言わないでおこっと。
「まぁ、一位はソフィアだから気にしないけどね」
その瞬間、ソフィアの声のトーンが一つ下がったことに体がブルッと震えました。彼女の表情を見ようとそちらを向くと、そこには不敵な笑みを浮かべる少女がいました。
「あぁ・・・シリルちゃんとレオンにどんな格好させようかなぁ」
ソフィアの頭の中はすでに勝った時に明日から彼らに着せる水着のことでいっぱいの様子。彼女は完全に弄ぶつもりらしく、シリルたちの身に危険が迫っているような気がしてなりません。
「ソフィア?あまり際どいのはやめてあげてね?」
「レオンたち男の子ってこと忘れないでね?」
ソフィアならとんでもない水着を着せかねないと思い釘を打とうとしました。だけど、それを聞いたソフィアはニヤッと笑みをこぼします。
「ヤダ!!二人を守りたいならシェリアたちが頑張らないと!!」
「「!!」」
もっともなことを言われて何も言い返すことができません。彼女の言う通り、他人に頼るんじゃなくて私たちが頑張らないといけないんだよね。
「ソフィアには絶対負けないよ!!」
「レオンたちはあたしたちが守るもん!!」
「ふふん。ソフィアに勝てるように頑張ってね♪」
余裕綽々の表情のソフィアにちょっとムッときました。ここは意地でも、彼女に負けるわけにはいきません!!
「シリルたちを勝たせれば問題ないと思うんだけど・・・」
「ウェンディたちが頑張ったら人気が分散するんじゃ・・・」
「ソフィアの狙いってもしかしてそれ?」
私たちが燃えているとシャルルとセシリー、ラウルが影でそんな話をしていました。だけど、自分たちが勝つことを考えていた私とシェ
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