俺は愛せる? 幻想郷...
吸血鬼ってこんなん?
第三十話 吸血
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したら本物の吸血鬼はみんなそうなのかもしれない。首から吸うのは物語での??空想での吸血鬼だけなのかもしれない。
冷静になって考えてみるべきだった。一度吸われている、あそこまで怖がる必要もなかった。
カッコ悪...
ぬちゃりと小さな音が聞こえ、同時に吸われる感覚が消える。
もう一度光りを収めた瞳が離れ、彼女全体を視覚できるようになる。
指先を舌先でチロチロと舐める彼女がいた。
首だけ起こしていた身体を起こし、立ち上がろうとする??が、恐らく貧血による眩暈がし、立ち上がることをあとにした。
全く吸われてる感覚がしなかった為、大丈夫だと思ったが、かなり吸われていたようだった。
「どうだ、お腹いっぱいか?」
こくこくと大きく頷く。心なしか頬が上がっているように見え、大満足と言ったところだろう。
それはよかった。
??ところで。
なんでドアの小さな隙間から向かい側のドアの小さな隙間まで見え、この部屋にあるありとあらゆる埃を一つも見間違えずに見れ、ひっろい家のもっとも遠いところにいるであろう橙と藍の会話も聞こえ、恐らく紫が夜食で食べているのであろうカップラーメンらしき香りのする味噌のスープの香りがここまでするんだろう。
と、取り敢えず。血の味がする口の中をどうにかしたい。
腕を伸ばせば届く位置にある冷蔵庫の取っ手に手を添え??取れる。取っ手が取れる。
付け根の部分から破片をこぼして取れている。
目のやりどころに困り、俺をジッと見ている彼女に目を合わす。
こくん。
は!?
こいつなんで頷いたの!? なんで今、目を合わせて頷いたの!?
「なんだ、何がおこってんだこっ??ってぇ!」
舌を噛む。普通に喋っているだけなのに舌を噛む。これはダサいとかではない。不可解なことがおきているのだ。それは先ほどの取っ手しかり、五感しかりもだが...
「??なんでこんなに長い八重歯がついてるんだ...?」
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