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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第536話】
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けるためにイザナギを身に纏うヒルトだが――。
――さっきまで展開すら出来なかったのに、何故だ。
そう、さっきまで自分が皆を助ける為に奔走していたことを思い出す――そして、未来を助けに来たはずが気付くと俺はセシリアに襲われている。
セシリアの瞳に映る俺はまるで憎い敵を見るような瞳だ。
空中へと逃げる俺に、セシリアのオールレンジ攻撃が襲い掛かる。
上下左右、全ての方位から間断なく降り注ぐ粒子の雨、身を捻り、時には粒子シールドで受けながら避け続ける。
「止めろ、セシリア! 何で撃ってくるんだ!?」
「何を今更……!! 我が祖国を崩壊させた張本人のくせに……!!」
「ま、待て! 一体何の話だよ!?」
身に覚えのない言葉に聞き返すも、セシリアの攻撃が止まることはなく、避けるのも手一杯になった俺は行動不能にさせようと北落師門を展開した。
周囲のビットを両断、小さく爆光が周りを彩り、一気に間合いを詰めて一閃――。
「……え?」
一閃と共に大きく仰け反るセシリア――そして空を舞い散る様に鮮血がセシリアの身体から噴き出す。
一瞬の事に理解ができず、ただただ地上へと落下していくセシリアを見送る俺――ドサッという音と共に我に返った俺は慌ててセシリアに近寄った。
おびただしい血の量が辺りを真っ赤に染め上げていく、虚ろな眼差しでセシリアは虚空を見つめながら呟いた。
「お、とう……さま……おかあ……さ……」
それっきりセシリアは何も言わなくなった、虚ろな眼差しの焦点は既に左右に散らばり、身体を揺すっても微動だにしなかった。
「う、そ……だろ? ……せ、セシリア……?」
「………………」
「お、起きろって……こ、こんな……」
真っ赤に染まった両手、徐々に両手震えだし、俺は――。
「ぅ、ああ……! こ、殺すつもりじゃ……殺すつもりじゃなかったんだァァァァァッ!!!!!!!」
止めどなくこぼれ落ちる涙に、叫びが虚しく響き渡る――そして、また頭痛がすると今度は。
「……ヒルト、セシリアを殺しちゃったの……?」
「ぅ、ぁぁ……」
現れたのはシャルだった、だがその手に持つアサルトライフルの銃口が俺に向けられていた。
そして、冷徹な眼差しのままシャルは呟く。
「……人殺し」
「ち、違う! こ、殺したくて殺したんじゃ――」
だが、問答無用とばかりにシャルはライフルの斉射を行った――。
そして時間は戻る、未来が目にした光景は凄まじかった、白式とイザナギの攻防――だがヒルトの表情に精気はなく、顔も涙でグショグショになっていてまさに今
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