第46話 サソリvs麦野
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たものが自分に当たり圧し潰す感覚が走らなかった。
「?」
おそるおそる目を開けてみると、蒼色に燃え上がる何かに覆われていた。
赤い髪の少年は麦野の襟首を掴んだまま、瓦礫を蒼色に燃え上がる巨大な骸骨の上半身が弾いたり、握り潰していて防いでいた。
「あ、アンタ......?」
「ん?ああ、大丈夫そうだな」
サソリが万華鏡写輪眼のまま二人揃って時空間へと移動させて、瓦礫から離れた所にへたり込んでいる麦野を座らせた。
主の消えた骸骨は燃え尽きるように辺りに四散して消えていった。
積み上がった瓦礫が軽く崩れ落ちる。
「さて......」
サソリは外套の上を脱ぎだすと、麦野の肩に掛けた。
「あ......?」
サソリは頬をポリポリ掻きながら、外套に触れる。
な、何を考えてんだこのガキ!?
さっきまで命のやり取りをしていたのに
するとサソリは、掴んでいる外套の上着にチャクラを流しながら印を結ぶと
「土遁 加重岩の術」
ずっしりと麦野に掛けられた外套が重くなって、麦野は前屈みになり苦しそうに声を漏らした。
「お、重い......」
外套が重しとなり、麦野が動けなくなっているのを確認するとサソリは、裸なった上半身のまま踵を返して出口に向かい出した。
「チャクラ使い過ぎたな」
指から一本の糸が伸びていた。それを確認するかのように何回も動かしている。
「ま......待て......逃げん......のか」
「ん?お前の相手をしている暇がなくなったからな。それに」
そこでサソリは会話を打ち切った。
そして、やや言いずらそうに
「それは一定時間で元に戻るし......その、目のやり場に困る」
そこで麦野は自分の服装に気が付いた。
メルトダウナーの能力を自分に放って脱出した際に衝撃で衣服は吹き飛び、紫色の過激なブラが露出している状態だった。
麦野はカァーと顔を真っ赤にしながら慌てて、腕を前にして隠し出した。
「最初から見てやがったのか......」
「お前が勝手にやった事だろ。じゃあな」
サソリは腕を振りながらその場を後にした。
出入口の自動ドアを開けて、飄々とした感じで出て行く後ろ姿をポカンと眺めていると麦野の身体か震え出した。
「ぷっ!?ギャハハハハハー。乳ぶん回しながら闘っていた訳ね!傑作だわ」
麦野が吹き出して笑い出した。
「むぎの?」
滝壺が心配そうに麦野を見ていた。
「反則だわ......あんなもん出されたら勝てるわけないわね」
麦野の脳裏に先ほどの燃え上がる巨大な骸骨が過った。
砂を使った能力にエネルギーの糸、空間移動とすり抜け......巨大な骸骨
「あははは......チートだわ完全に」
重くなった外套を慎重に後方に向けながら、大の字に
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