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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第46話 サソリvs麦野
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封じ込める。

「た、滝壺!」
「ごめん......なさい」
関節を捻り上げられながら、チャクラ糸で固定された身体をなんとか揺り動かそうとするが、サソリの呪縛から逃れることが出来ないでいた。

「ふぅ......木山からの脅しで痛めつけるのはダメだからな。それに」
流れ出る出血を確認した。
「惜しかったな......反応が遅れたら頭が吹き飛んでいたぞ」
麦野の上で腰を掛けながら、拘束した二人を見据え、今後の策を練りだした。

「ンググ!」
麦野は自分の前方に蛍のように小さい緑の発光体を生みだすと、自分と研究所の床を狙い放ち出す。
床が抉れるように爆発するとサソリと麦野を巻き込んで吹き飛ばした。

「!?」
チャクラ糸が衝撃で解けて、自由になった両腕を開いて、吹き飛ばされながらも体勢を立て直して、サソリの黒い服の襟を引っ掴むとそのまま壁に叩きつけた。
「......自分ごとか......」
「形勢逆転ね。私をここまでコケにしたのはアンタが初めてよ」

麦野は右半身には爆発による衝撃のために火傷を負い、衣服がボロボロとなって麦野の胸を支えている何とも艶やか紫色のブラジャーが完全はみ出しており、非常にセクシーな格好になっていた。
しかし、本人は羞恥心云々より戦闘へと意識を向けていて、愉しげに勝ち誇った表情をしていた。

「そりゃあ、どうも」
サソリは一応その事に気付いたが、別段に特別な反応をせずに冷めたような眼で麦野と目線を通わせる。

「だけどここまでのようね......ミンチにしてあげるわ」
麦野がポツポツと緑色の光を造りだしている時にサソリは、頭を掻きながら掴んでいる麦野の腕を通り抜けるに前のめりで歩き出した。
そのまま、何も障害物がないかのように平気で移動していき、麦野の身体を通り抜けていく。

「えっ!?」
これには、麦野の能力が解除されて緑色の光が次々と消え出し、目の前で起きている超常現象に釘付けとなった。

砂に拘束された滝壺もその光景に釘付けとなる。
「無い......むぎのに触れている場所が無い」

「ああ、使っちまった......」
そのまま、固まっている麦野を通り抜けるように後方に移動した。
サソリが扱える万華鏡写輪眼に施されたもう一つの時空間忍術。
それは身体全体ではなく、身体の一部を別空間に飛ばして、あたかも攻撃をすり抜けたかのように見せる術だ。

だが、相手の攻撃をすり抜けてしまうこの術はサソリは好きではないらしく。
あまり使わずに戦闘をしていた。

「なんかダレるから使いたくねぇんだよな」
戦闘において、相手の攻撃が自分に通用しなくなるのは緊張感に欠けて、楽しむことが出来なくなるらしい。
しかし、麦野の捨て身の攻撃に躱すことが出来ずに咄嗟に使っ
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