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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第46話 サソリvs麦野
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メルトダウナーの反動により床に叩きつけられた麦野の上からサソリは拳を突き出す。
麦野は、波紋状に固定した粒子を集めて、掌から放出しサソリからの攻撃を受け止める。
バチバチと火花が飛び散る中での攻防戦。

オレの動きが分かったか......
あそこにいる女
感知タイプのようだな
それに......この塵遁女、防御にも回せるか
オオノキのジジイよりも汎用性が高そうだ

サソリの写輪眼が一層強く光出して、巻き込む空気の量が増えだした。
上から押さえ付けるようにチャクラを放出し、麦野のメルトダウナーの壁を破るように鋭くなっていく。

「ググッ!」
「どうしたその......程度かぁ!」
「ナメん......な!!クソガキめ」

目をぱっくりと開いて猟奇的な目付きになると麦野は攻撃を仕掛けているサソリのすぐ隣に緑の光球を辛うじて出現させると、メルトダウナーの引き金を引いた。
「!?」
メルトダウナーをまともに横から受けたサソリは、真横に吹き飛ばされて研究所の壁へと転がるよう叩きつけられる。

「はあはあはあはあ......どうだこの童貞野郎がぁ!」
麦野が肩で息をしながら、煙が上がっている壁際へとメルトダウナーを複数個打ち出した。
「今からテメェにやられた分兆倍にして......!?」
しかし、壁際に追い込んだはずの赤い髪の少年が忽然と姿を消しており、麦野は辺りをキョロキョロと見渡し探し出した。
滝壺は、不可思議な感知をした後にすぐさま絹旗を隣に置くと、立ち上がった。
「!上」
滝壺の言葉と同じくらいにサソリが上から姿を現して、麦野の背中に着地した。
「がっ!?」
サソリは麦野の片腕を握ると後方へて捻り上げて、拘束した。
サソリのコメカミから血が滴り落ちており、サソリは拭きとって出血量を確認した。
「あー、いつつ......」
「気安く乗ってんじゃねー!」
麦野が背中に乗っているサソリを振り落とそうと力を入れてもがき出す。
「ちっ、生意気な娘だ」
サソリは腕を固めなが、チャクラ糸で麦野の両腕を後ろで縛り上げた。

そして、サソリは悔しそうに立ち上がっている滝壺を見た。
「......大した奴だ。今の動きに付いて来るとはな......」
滝壺にとってもギリギリの反応だった。
ほんの一瞬、時間にすればコンマ何秒かの刹那瞬にも満たない時間に相手の放っているAIM拡散力場がこの世界から完全に消失していた。
検索対象が消えた事に戸惑いが起こり、半ばパニック状態となっている。

麦野の上に座りながら、サソリは印を結び出して床に転がっている砂を集めると滝壺を覆うようにして拘束した。
「あ......」
土砂のように溢れ出した砂は、滝壺と絹旗を巻き込んで、呼吸路を確保した形で身体に密着して動きを
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