第46話 サソリvs麦野
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しずり)
学園都市第四位の超能力者(レベル5)
能力名「原子崩し(メルトダウナー)」
暗部組織「アイテム」のリーダー格の女性。
微視的な粒子は、本来であれば粒子にもなり、波になったりと状況により変化出来るが、麦野はあえて粒子でもなければ波でもない曖昧な状態に固定し強制的に操る能力を持っていた。
また、曖昧に固定した電子を相手に叩きつけることで絶大な威力で粉砕することが可能となる。
ただし、威力は高いが反動が大きく、連射できないデメリットもある。
サソリは写輪眼が紅く光らせながら、印を結ぶ。
サソリの周りの空気が変わり、放たれた光線を左腕で受けると、軌道が変化してサソリの斜め後方に弾かれていく。
「......」
反動で反り返った左腕を冷めた目で見ながら、麦野を見据えた。
「!?」
は、弾いた?
私のメルトダウナーを......!?
「やはり、塵遁か......こんなガキがな」
先ほど砂分身で収集した情報と整合して相手の術の正体を暴いた。
麦野は目を見開き、驚きの色を呈するがすぐに笑みを浮かべて居直った。
指をパキパキ鳴らしながら、麦野は緑色の光の球を生み出して、エネルギーを溜め始めた。
「そうこなくっちゃね!さっきみたいに呆気ない終わりだったら許さないわよ」
「悪いな......塵遁使いには容赦しない」
サソリが軽くジャンプをして、身体のチャクラを調節すると、前屈みに構えた。
「少し本気を出す」
サソリから圧倒的な殺気が加わり、辺りの空気が一気に重くなった。
サソリにしてみれば、身体の状態やチャクラ量が一番高まった瞬間での初めての本格的な戦闘だった。
身体から蒼白く光るチャクラが流れ出して、傍から見ていた滝壺は戦慄した。
「な、何これ......?」
何かが根本的に違うエネルギーに、次元が違う異質なAIM拡散力場の反応。
いや、これはAIM拡散力場と呼んで良い代物なのかさえ解らない。
住んでいる世界が異なるような異質な力場に怖れを抱いたが、何かを決心するようにギリっと歯軋りをさせると、赤い髪の少年の一足一挙に集中させる。
「......」
この人の能力を詳しく見ないと、記憶はしたけど分析をしないと......それが私の仕事
すると、麦野の目の前にいたサソリが一瞬にして音も無く、姿を消してしまった。
「!?」
「むぎの、後ろ!」
集中していた滝壺は、咄嗟に声を上げた。
「!」
振り返ると後ろにはいつの間にか移動したサソリが迫っていた。
麦野は振り返りながら、前へと飛び込んでメルトダウナーを打ち出した。
自身のメルトダウナーの中に突っ込んで来ている黒い物体が麦野の懐に入ると、空気を巻き込んだ一撃を繰り出そうとした。
「くっ!?」
飛び込みと
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