暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1414話
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にしておこう。
 そんな感じで会話をしていると、やがてユキナが不思議そうな表情を俺の方へと向けてくる。

「どうした?」
「ドキーン! う、ううん。アクセルって部屋にゲキガンガーのポスターを貼ってないのを何とも思わないんだなーって思っただけよ」

 しまった、やっぱりその辺は気にするところだったのか?
 木連の一般家庭の中なんか見た事がないからな。
 かといって、木連の人間でゲキガンガーを好まないってのを口にするのもちょっと問題があるし……取りあえず誤魔化すべく口を開く。

「部屋に貼るのはあまり好きじゃなくてな」

 誤魔化しではあるが、これは本当だ。
 部屋にポスターとかが貼ってあると、どうにも落ち着かない一面がある。
 ホワイトスターの家で、俺が基本的にいるのは居間か寝室だ。
 で、そのどちらにもポスターの類は貼っていない。
 居間だと客が来る時もあるし、寝室では毎晩の行為で雰囲気が台無しになるという一面もある。

「ふーん……ま、アクセルがお兄ちゃん程にゲキガン好きじゃなくって安心したわ」
「うん?」

 これは、もしかして……以前予想した通り、本当に木連の中にもゲキガンガーが好きじゃないって奴がいたのか?
 まぁ、必ずしもその人数は多くなさそうだが。
 取りあえずゲキガンガー関係は色々と俺にとっても地雷に近いし、少しで話を逸らすとしよう。

「それにしても、お前の兄さんと俺が知り合いだからって簡単に家に上げても良かったのか? もしかしたら騙っていたって可能性もあるだろ?」
「大丈夫よ。もし何かあったら、これを食らわせるだけだし」

 そう告げ、ユキナが見せたのは黒い長方形の手の平程の大きさの機械。
 それが何かというのは、容易に予想出来た。
 木連の人間であっても、護身用に持っていたとしてもおかしくない物……スタンガン。
 いやまぁ、実際にユキナが俺にスタンガンを使おうとしても、俺の速度についてこれる訳がないし……何より俺が混沌精霊である以上、スタンガンは効果がない。
 混沌精霊云々はともかくとして、あの露天商とのやり取りを間近で見ていたユキナであればスタンガンを俺に接触させるのはまず無理だって気が付いていてもいいと思うんだけどな。

「それに……」

 スタンガンと思しき物をしまいながら、ユキナは言葉を続ける。

「それに?」
「アクセルは私に襲い掛かったりしないんでしょ? さっき言ってたじゃない。そういう趣味はないって」
「……襲うってのはそういう意味だけじゃないと思うけどな。金とか、ただ暴力を振るうだけとか」
「ニヤニヤ。本当に襲うような人は、自分でそんな事を言ったりはしないわよ」

 そんな風に会話を続けていると、やがて玄関が開く音が聞こえてくる。
 そ
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