水着DAY
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【メニューを持ってきてほしいウェイトレスを選んでください】
「「ふぁに?ほのほうほふ」」
通常メニューには料理や飲み物のお品書きがあって、そこから食べたいもの飲みたいものを選択するだけのはず。それなのに、今見せられているものには見たこともない項目があり、頭が混乱している。
「お前たちにはこの料理を運ぶウェイトレスランキングで一位になってもらう。どちらが一位でも構わないぞ」
ソフィアからメニューを受け取るために俺とレオンを床に下ろすカグラさん。強く捕まれていた頬を擦りつつ、彼女の言葉に耳を傾ける。
「もしお前たちの両方が一位になれなかった場合、明日から一週間うちでウェイトレスとして働いてもらう。しかも水着でな」
「「!?」」
彼女の言葉を信じるなら、水着で接客するのは今日一日だけ。つまり、もし今日負けたら、俺たちだけ水着でお客の相手をする辱しめを受けるわけ!?
「さらに!!今日は私とソフィアも接客に回る!!人魚の踵売上一位二位の私たちがな」
「「ナニ!?」」
何かハンデでもくれるのかと思いきや、勝たせるつもりは微塵もない恐ろしき人魚。絶望的な状況に、顔から血の気がどんどん引いていく。
「そしてお前たちが負けた場合、一週間着る水着は私たちが決めさせてもらう」
「「えぇ!?」」
負けた場合、水着を恥ずかしくないものにすればとも頭を過ったが、その逃げ道すら封じられる。しかも向こうにはソフィアがいる。とんでもないものを選択されるのは火を見るより明らかだ。
「どんな水着を選んでもいいが、客の気を引けるものでなければ勝利はない。一週間二人だけ水着で働きたいならそれもありだがな」
完全に楽しんでいる表情の剣士を見て、体の震えが止まらない。鬼だ・・・そうじゃなければ悪魔だ・・・この人は。
「まぁ、精々頑張るんだな、二人とも」
まるで負ける可能性など皆無だと言わんばかりに不敵な笑みを浮かべその場を立ち去る黒髪の人魚。残された俺たちは、体の震えを落ち着けながら、互いに視線を交わす。
「が・・・頑張ろ!!レオン!!」
「マジでヤバイ・・・これは本当に頑張んないと・・・」
バトル中でも見たことがないくらい青ざめているレオンと握手を交わし、勝利の鍵を握るであろう水着を選択するために、衣装が置かれている部屋に案内してもらうのだった。
ウェンディside
「あの・・・私たちは?」
「みんなは好きにやってくれていいよ♪勝負はあくまであの二人だけだから」
「ラウはどうすればいいの?」
「厨房でも招き猫でも何でも大丈夫。男だってバレないようにね」
「オッケー!!」
意
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