水着DAY
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翌日・・・
「人魚の踵行きの船があるなんて知らなかったね」
「うん!!こういうのって羨ましいよね!!」
現在俺たちは人魚の踵にお手伝いという名目で罰則を受けにきている。本当は俺とレオンだけが行く予定だったんだけど、ウェンディとシェリア、それにラウルと人間に変身することができるようになったシャルルとセシリーも付いてきている。
「別にシェリアたちは付いて来なくてよかったのに」
「いいじゃん!!カグラにも久々に会いたいし!!」
「ソフィアに挨拶しておかないとね!!」
レオンが隣に座るシェリアたちにそう言うと、彼女たちは楽しそうに答えている。たぶんカグラさんに会いたいというのは建前で、本当はレオンに付いて行きたかっただけなんだろうなぁ。
「私たちはこの姿を色んな人に見せてみたいしね」
「どんな反応するか楽しみ〜!!」
一方のシャルルたちは、ラウルと同様に変身魔法を覚えたことがよほど嬉しいようで、皆に見せて回りたいみたいだ。ただ、この格好で人魚の踵に行ったら、ソフィアの餌食になるってわからないのかな?いや、俺たちへの被害が減るからその方がいいんだけどさ。
「お嬢ちゃんたち、着いたよ」
雑談をしていると、船の動きが徐々に遅くなっていき、やがて陸に接するところで止まると、船長が俺たちに向かってそう言う。
「オオッ!!」
「ここが人魚の踵か」
建物の隣にテラスがついており、そこにはテーブルとイス、そして日陰を作るためのパラソルが並べられいるのが見える。
「懐かしいね!!ここに来るの」
「ウェイトレス結構楽しかったよね!!」
「あんたの場合ウェイターなんじゃないの?」
「ここ女の子限定のギルドだから〜」
交換留学の時に訪れたことのあるシェリアとラウルがその時の思い出話をしながら最初に船から降りていく。その彼女たちの後シャルルとセシリー、俺とウェンディ、そしてレオンと全員が陸地に上陸する。
「ハァ、気分乗らないなぁ」
一番後ろを歩いている金髪の少年がため息を漏らす。彼はよほど留学の時に嫌な思いをしたのか、はたまた昨日の今日だからなのか、やる気のなさがにじみ出ていた。
「仕方ないよ、マーメイドの皆さんに迷惑かけちゃったんだし」
「そうだけどさ・・・」
横目でレオンの方を見ながら宥めようとするが、彼は納得できていないようで、頭をボリボリと掻いていた。
「あんな映像見せられたら、誰だって失神するわよ」
「うん、かなりグロかったもんね〜」
ソフィアたちに見せたドッキリ映像を昨日の夜にみんなにも見てもらったんだけど、かなりエグかったようで途中からほとんどの人が視線を外していた
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