第92話
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なんと懐に入れてあったエニグマを取りだして通信を始めた。
「………もしもし………?……………うん…………うん………―――だいじょうぶ。もう……ちゃんと決心できたから。」
通信をしているキーアは優しげな微笑みを浮かべて言い
(ゼッタイに叶える………みんなが幸せになるセカイにする事を……………!)
決意の表情で外を見つめていた。
〜???〜
「―――――!!」
キーアが哀しい決意を決めたその頃、”キーアと同じ碧色の髪”を腰までなびかせるイーリュンの女性用の司祭服を着た”女性”は目を見開いて立ち止まり
「……アちゃん?どうしたの?」
女性の様子に気付いた女性と共に歩いていたパールグレイの髪をなびかせる女性は尋ねた。
「ううん………何でもない………それより……ィママ………早く行こう………!パパや………ィオママ達が待っているよ……!……ア、………ディ達に会うの久しぶりだから、早く会いたい!」
尋ねられた女性は考え込んだ後、首を横に振った後笑顔を見せ
「フフ、そうね。………そうだ。―――――キーアちゃん、久しぶりに手を繋がない?」
「うん………!」
パールグレイの髪の女性の言葉に頷いた女性――――”キーア”は嬉しそうな表情で頷いて女性と手を繋いでどこかに向かって行った。
こうして……”赤い星座”を含めた武装集団のクロスベル市の襲撃はようやく終わりを告げた。なお、今回の襲撃により行政区での激しい迎撃戦に参加していたドノバンはレイモンドをかばって重傷を負って、意識不明の状態で病院に搬送され……他にも多くの傷ついた警官や市民達も病院に搬送された。なお、ヴァイス達やセリカ達の活躍のおかげで襲撃に参加した武装集団のおよそ9割は絶命し、撤退できたのは”赤い星座”の僅かな数の猟兵達だけで、襲撃した武装集団自体も甚大な被害を受けた…………………
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