第91話
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
クロスベル市に到着したロイド達は出入口付近に到る所に倒れている多くの猟兵達の死体に驚きながらミレイユたちが乗る警備隊の装甲車達と別れた後、市内を走っていると信じられない光景――――警備隊や警官が猟兵達と殺し合いをしている場面を見かけた。
〜クロスベル市〜
「こ、これは……」
殺し合いをしている警備隊員や警官、猟兵達を見たノエルは厳しい表情をし
「信じられない…………こんなのもはや”戦争”としか言いようがないじゃない………」
エリィは身体を震わせながら表情を青褪めさせ
「………………………」
ランディは目を細めて黙り込み
「くっ、とにかく状況がどうなっているか確かめないと……」
ロイドは唇を噛みしめた。
「―――セルゲイだ。聞こえるか。」
その時セルゲイの声が車内に聞こえてきた。
「課長……!?」
「ご無事ですか!?」
「おお、何とかな。警察本部が襲われたんで支援課の方で本部と分担して各方面の連絡を受け持っている状況だ。」
「警察本部が……!?」
「い、急いで行かないと……!」
セルゲイの情報を聞いたロイドとノエルは厳しい表情をした。
「いや、そっちは既に局長達や戦闘中に乱入した局長達の”協力者”達が襲撃者全員を殲滅し、さらにエルミナ大尉の部隊が到着して援軍として現れた敵の部隊の迎撃を開始し始めた上、そこにソーニャの部隊も向かっている所だ。できればお前達は港湾区の方に向かってくれ。」
「港湾区……ですか?」
「つい先ほど、猟兵の一部がラギール商会の店舗を爆破したそうだ。そしてそのまま港湾区に向かった後、IBCビルに乗り込んで行ったらしい。現在、敵の主力部隊はオルキスタワーと行政区を攻めている。アリオスやダドリー、ギュランドロス司令達が持ちこたえている上、先程ルイーネ一佐達の部隊や局長の”協力者達”も到着したと聞いたから、そっちの助けは必要ないだろう。他の遊撃士達は………市街地に放たれた軍用魔獣や人形兵器を片付けるので手一杯なようだ。駆けつけられるとしたらお前達しかいない。既に局長達も警官隊を率いて港湾区に向かい、戦闘を繰り広げているらしい。」
「で、ですが……」
セルゲイの情報を聞いたエリィは心配そうな表情をし
「……支援課の方は大丈夫なんですか?」
ティオは真剣な表情で尋ねた。
「通行人は可能な限り支援課の中に避難させた。ツァイトが番をしているから軍用魔獣も近寄ってこないしな。人形兵器は近寄ってくるが……そっちの方は支援課に残っているセティ達が対処している。ちゃんとキーアもいるし、まあ心配するな。」
「……そうですか。」
「予め襲撃を予想して、戦力を置いて行くように言った局
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ