第91話
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長のおかげで、なんとか大丈夫そうだね。」
セルゲイの話を聞いたティオは安堵の溜息を吐き、ワジは真剣な表情で呟いた。
「――――わかりました。これより港湾区に向かいます。」
「ああ……くれぐれも気を付けろ。」
そしてロイドの返事を聞いたセルゲイは通信を中断した。
「IBCビル……ミラ目当てってことかな?」
「わからないけど……とにかく急いだ方がよさそうだ。本当は襲撃されたっていう警察本部も気になるけど………」
ワジの疑問にロイドは考え込みながら呟き
「………そっちの方は多分、大丈夫ですよ……局長達がいますから。色々と滅茶苦茶な人ですが、戦闘になれば一騎当千の強さを奮う人ですし………」
「そうですね。それにヴァイスさんは”戦争”の経験者の上、襲撃も予想していましたから大丈夫かと。」
複雑そうな表情で言ったノエルの言葉にティオは静かな表情で頷いた。
「そういえば……局長達の”協力者”って一体誰だろう?」
「わからないけど……とにかくその人達は今は味方と考えていいでしょうね。」
そして不思議そうな表情で言ったロイドの言葉にエリィは真剣な表情で答えた。
「それより……IBCビルにも皆さんの知り合いがいましたよね?」
「そうね……ベルがいる可能性は高いわ。」
「ヨナや主任も……財団の事務所にいると思います。」
ノエルに尋ねられたエリィやティオは頷き
「……とりあえず港湾区に着いたところで車は停めた方がいいだろう。既に戦場となっているからどこから銃弾が飛んで来るかわからねぇし、対戦車ミサイル(ハンヴァーファウスト)をぶっ放されるかもしれねえ。」
ランディはノエル達に警告した。
「そんな危険なものまであるのか……」
「了解しました。港湾区の入口まで急ぎます。」
その後ロイド達を乗せた導力車は戦闘を避けつつ、東通りを経由して港湾区に到着した。そして港湾区に到着すると港湾区は戦場と化していた!
〜港湾区〜
「クッ………まさか港湾区までこんな状況になっているなんて……!」
「しかも”黒月”の構成員達までグルになっていたとはね。」
「多分、通商会議の件で同じ憎しみを持つ者同士として、手を組んだのでしょうね……」
「………………………」
状況を見たロイドは唇を噛みしめ、ワジとエリィは厳しい表情で呟き、猟兵や警備隊員、警官が傷ついたり、死んでいったりする光景を見たティオは辛そうな表情で黙り込んだ。
「!!ボーッとすんな!こっちにも来やがったぞ!!」
一方ある気配に気付いたランディが叫ぶとロイド達に気付いて猟兵や構成員達がロイド達に向かってき
「クッ………!」
それを見たロイドは唇を
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