吹き荒れる吹雪!
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このチームに入ったんだ」
「やめろよガエン。無駄な争いの種は蒔くものじゃない」
「お前はいちいちうるせえんだよセツリュウ!大体キャプテンがエクレールってのが気に入らねえんだよ」
「俺はそういうガエンが気に入ったから、選抜に入れたんだがな」
「けっ…。口が達者なこったな…!」
ガエンはそう言うと、落ち着いたのか静かになった。
俺はこの静寂の間に口を開く。
「俺はこのチームはエイリアでもかなり強いと思っている。正直【ガイア】にも互角で戦えるだろう。シュート力でいうなら俺よりガエンの方が上だ。セツリュウ、アサシンも俺と同等にドリブルが出来る。シアリアもDFとしてはエイリア屈指の選手だ…。それにロイに至っては、【ガイア】のネロに匹敵する実力だ。俺たちは【ザ・ジェネシス】に最も近いチームと言っても過言じゃない…!」
俺の言葉に全員が頷く。
「だが、まだ唯一【ガイア】に負けているものがある。それは連携だ。奴らは抜群のチームプレーでゲームメイクしている。俺たちが今【ガイア】に挑んだら、敗北の確率の方が高い。そこでだ、俺たちは今から物足りないと思うが、【ジェミニストーム】と【イプシロン】を使って実践練習を行う。間違っても殺すなよ…?大事なオモチャなんだからな…!」
「そのくらい承知している」
アサシンが呟くと、ロイも話す。
「つまりは遊んでやれってことだろう?」
ロイの言葉に俺は不敵に笑いながら「そうだ」と頷いた。
「ば、馬鹿な…!雷藤がこんなに強く…、あぁ…ぐわぁぁっ!!」
俺はレーゼを巻き込みながらシュートをゴールに叩き込んだ。
「おいおい、エクレールが言ったんじゃないか殺すなって。ありゃ半殺しだぜ」
「なかなか派手にやるじゃねえか。少しは見直したぜ」
ロイやガエンの言葉通り、俺は【ジェミニストーム】をゴミ屑のように遊んでしまった。
「やっぱり表に出られた時にしか味わえないこの感覚……くくく…最高だぜ…」
【スターダスト】対【ジェミニストーム】 27対0
【ジェミニストーム】を完膚なきまでに叩き潰した。
「くっ…!ドリルスマッシャー!!……ぐ、ぐおおおおっ!!」
ピーーーーーーーーーー!!
「なんだ…ファーストランクの【イプシロン】もこんなものか…たわいもない」
【スターダスト】対【イプシロン】 13対0
相手メンバーを全員負傷させてしまったが、まあ大丈夫だろう。
ここの医療機関の設備ならこれくらい問題ない筈だ。
俺たちの課題は着実に解消されていっている。
やはり後は…強敵…ライバルの出現が俺たちを強くするだろう…。
俺は空を見上げながら呟いた。
「ここまで上がってくるんだな雷
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