第23話
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ラは黙って拳を握りしめ、サラ教官の後に呟いたレンの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「君は”小剣聖”と言う称号を持っている程剣の腕が凄いのに、リィンやラウラみたいに剣士としてのプライドとかはないのか……?」
「フン、あったら銃等他の武器を使わんだろう。」
疲れた表情で指摘したマキアスの言葉を聞いたユーシスは鼻を鳴らして呆れた表情でレンを見つめていた。
「………もしかして”八葉一刀流”の皆伝者でありながら、他の武器を扱っているのも”戦術”の一つなのか?」
その時ある事に気づいたリィンはレンに訊ねたが
「あら、中々鋭いわね。これで、恋愛方面でも鋭かったらエリゼお姉さんも苦労しなかったのでしょうねぇ。」
「……それに関しては同感ね。」
「うぐっ……!というか何でそこでアリサまで同意するんだよ………」
小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの指摘とレンの指摘にジト目で同意したアリサの答えを聞くと唸り声を上げて疲れた表情で肩を落とした。
「阿呆が………」
「あはは………」
アリサがレンの指摘に同意した事の意味がわかっていないリィンの様子を見たユーシスは呆れ、エリオットは苦笑していた。
「え、えっと……それでレンちゃん。話を戻しますけど”小剣聖”という称号を持っている程剣の腕が凄いのに、他の武器を扱っているのも”戦術”の一つと言いましたよね?あれはどういう意味なのでしょうか?」
「クスクス、それは勿論実力を隠す為よ。」
「へ………」
「実力を隠す為とはどういう事なのだろうか?」
エマの質問に答えたレンの答えを聞いたマキアスは呆け、ガイウスは不思議そうな表情で訊ねた。
「”力”なんてあればある程、戦う相手を警戒させてしまうものよ。そして警戒が強い相手は油断をしないし、隙も中々見せないわ。だからレンは剣術ばかりだけでなく色んな武器を使った戦闘スタイルを切り換えながら戦うの。色んな武器を使っていたら、レンが”小剣聖”だなんてわかり辛いし、レンがどの武器での戦闘スタイルが一番得意なのか、わかり辛いでしょう?」
「そ、そこまで考えて、あんな色んな戦い方をしているの!?」
レンの答えを聞いたアリサは驚き
「うふふ、戦いは始まる前から既に”情報収集”という名の戦いが始まっているのよ♪」
「……ま、レンの場合は”小剣聖”以外の二つ名でも有名だから、剣術以外でもレンが強いのはわりと知られているけどね。」
「”小剣聖”以外の二つ名………?一体どういう意味なんですか?」
レンの後に答えたフィーの話を聞いたエマは不思議そうな表情で訊ねたが
「それはヒ・ミ・ツよ♪」
レンは笑顔で答えを誤魔化し、レンの答え
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