第23話
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「ああ……それに二人ともまさに”風”のような凄まじく早い動きだな……」
二人に戦いの攻防を見守っていたエリオットとアリサは驚き、表情を引き攣らせているマキアスの言葉に頷いたガイウスは静かな表情で二人を見つめ
「………もしラウラさんがフィーちゃんに加勢していたら一体どうなっていたのでしょう………?―――!もしかしてレンちゃんがラウラさんを挑発したのは………」
先に戦闘不能になったラウラに視線を向けた後二人の戦いに視線を向けたエマはある事に気づいて複雑そうな表情をし
「委員長も気づいたか。」
「何?一体どういう事だ?」
エマの様子に気づいたリィンの答えを聞いたユーシスは眉を顰めてリィンに訊ねた。
「それは――――」
そしてユーシスの疑問にリィンが答えかけたその時
「双方、今すぐ模擬戦闘を終了しなさい!これ以上やっても無意味よ!」
サラ教官が銃を空に向けて何度も発砲して模擬戦終了を告げ、それを聞いた二人はそれぞれ動きを止めて模擬戦を止めた。
「うふふ、やっぱりフィー相手に体術のみだと、中々勝負が決まらなかったわね♪」
「……ま、短時間とはいえブランクがある状態でレン相手に一撃も受けなかっただけ上出来かな。」
笑顔を浮かべているレンに見つめられたフィーは静かな表情で自身の戦いを評価した。
「どこが上出来よ!?まずフィー。そのつもりがなかったとはいえ、味方への攻撃で、ラウラが早々に無力化される原因を作ってしまった事に反省しなさい。味方への攻撃は実戦では決してあってはならない事を”猟兵”だったあんたが一番よくわかっているわよね?」
一方サラ教官は疲れた表情でフィーに指摘した後真剣な表情でフィーに注意をして問いかけ
「………ん。ごめん、ラウラ。」
「いや……そなたと連携せずに、そなたの動きも気にせずに一人でレンに向かった私にも非があるのだから気にするな。」
サラ教官の注意に頷いたフィーに謝罪されたラウラは静かな表情で答えた。
「次にラウラ。フィーの味方への攻撃を受けてしまった一番の原因はレンの挑発に乗ってしまった事なのはわかっているわよね?」
「…………………はい。」
「へ………ちょ、”挑発”ってどういう事なんですか?」
サラ教官の注意にラウラが重々しく頷いている中意味がわからないエリオットは訊ねた。
「………さっき、レンはラウラをフィーより弱いみたいな事を口にしてラウラを煽っただろう?あれはラウラに自分に対する怒りを抱かせて頭に血を昇らせる事で戦闘中の判断を鈍くする為とフィーへの対抗心を持たせる事でフィーとの連携をさせない為だ。」
「
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