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インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
楽しむ蛇
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合開始のブザーが鳴ると同時に互いに牽制射撃で始める。オレは2丁拳銃を、簪はスペシウム弾頭のサブマシンガンで撃ち合う。外れた弾がアリーナを削り、シールドに負荷を与えすぎているのを見て撃ち合いを止めて接近戦に移る。

オレはおなじみのアロンダイトを引き抜き、簪は水を刃にする魔道具・閻水に刃を纏わせる。水の魔術を得意とした簪に一番馴染む魔道具であり、形見として取り込んでいたために返却したものだ。刀身の長さは決まっている分しか変化させれないが、水の吸収量に際限はない。やろうと思えば海を枯らすことすらできる。また、水の量によって硬度が増すので聖魔剣と打ち合うことも可能だ。

アロンダイトと閻水が打ち合う音がアリーナのあちこちから鳴り響く。音速を軽く超えた速度での機動戦を肉眼で追えている者は少ないだろう。だが、打ち合う音の多さとあちこちから聞こえることにオレ達の力の凄さが明確に伝わる。

シールドの負荷が減ったところで簪がスペシウム弾頭弾ミサイルが6発詰まったランチャーを2機呼び出して一斉に放つ。アロンダイトを簪に向かって投げ、2丁拳銃に持ち替えて全て撃ち墜とし、爆炎と爆風をマントで裁く。黒は全てを受け入れ、白は全てを拒絶する。オレのマントに触れた爆炎と爆風が弾かれる。

簪が右手に閻水、左手にアロンダイトを構えて再び突っ込んでくるので、こちらもグラムを呼び出してエクスカリバーとの2刀流で応戦する。

アリーナに倍になった打ち合う音の中、突如空からのビームとシールドが崩壊する音と非常事態を宣言する警報が鳴り響く。そして、おそらくはビームを撃ってきたISらしき存在がアリーナに降ってきた。

「「邪魔!!」」

生命反応が感じられないと同時に武装、スラスター、四肢を二人で切り落とす。そして装甲を引きちぎり、コアを引き抜く。

「チッ、折角のお楽しみがパーだ」

「だね。まだまだやれるのに」

アロンダイトを投げ返してもらい。グラムを体内に戻す。警戒を解かないまま終息宣言が出されるまで待機する。





玩具だったとはいえ、何もできなかった。威圧のためにセンサーが発光するプログラムが走るよりも早くバラバラに分解されてコアを引き抜かれた。遠巻きに覗いていた映像を解析しても分からないことだらけだ。黒騎士なんて呼ばれている方もそうだけど、もう一人の方も装甲からビーム兵器にミサイル、果ては水の剣。全てが未知の解析データが表示されている。

特にあの水の剣だ。ナノマシンを利用して水を操るなんて子供騙しなことを一切していない。何らかの力で水を刃上に固めてある上に、どこからか水が生成されている。無から有を生み出す。そんなことは私にすらできない。

そして黒騎士も取り出した2本目の剣。拡張領域からコールされた際の反応がない。私の知
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