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インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
楽しむ蛇
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は打ち切られ迷宮入となる。







「この時期に転校生ねぇ。明らかにオレと織斑目当てだな」

「詳しい資料を見る限りだと織斑君の友人みたいだよ」

ソーナだが、今世の影響に引っ張られるのか簪としての話し方の方が楽だと言っているので二人きりでも話し方がそのままだ。オレとしては新鮮でいいと思っている。呼び方も基本は簪だ。

「ふ〜ん、なるほどね。まともなのは期待しない方がいいか。織斑の周り、目が曇っている奴らばかりだからな」

「そうだね。類は友を呼ぶって感じだね」

「篠ノ之なんてやばいな。心が幼すぎる。成長する気もないしな。一回だけ剣を見たことがあるが、酷いもんだ。技量はあるが、身体能力任せの醜い剣だった。泥っどろの思いが纏わり付いている剣だ。剣道よりも剣術、しかも人斬りの剣術が一番相性がいいだろうな」

「元士郎にそこまで言わせるんだ」

「まあ、思いの反転なんて切欠一つで起こるものだ。才能や素質は変わらないから剣術、薩摩示現流が一番だろうな」

「ああ、戦闘民族薩摩人の?」

「『薩摩の首切りマシーン』とか『妖怪首置いてけ』の薩摩示現流」

他の大名が戦場に向かうのに兵を集めて最低限の訓練を行うのに3〜5日、さらに移動に1〜2日かかるとすると現地に向かいながら軍勢を整えて1〜2日で相手に襲いかかる戦闘民族っぷりに、豊臣秀吉が超大多数で戦わずに勝ちを拾いに行く必要があったと歴史が証明している戦闘民族の剣技だ。宇宙戦国時代でも白兵戦を行う海兵隊に使い手が多く残っていたぐらいだ。戦闘民族の末裔のみで構成された第37空間騎兵隊による惑星メンデルス攻略戦は映画やゲームにもなるほどの活躍ぶりだった。

学園のコンピュータへのハッキングを終了して、学園の一年の予定を確認しながら新たな設計図を引く。要所ごとに追加の装備が必要になりそうなタイミングがあるからな。先に鉱物の回収やらをすませるだけで大分楽になり、さらに先に設計図を引いておけば前倒しで開発できる。

「合体機構付きの可変型バイク。合体時は背中に翼として装着。これはやっぱり自前の翼が使えない分?」

「そうだな。どうしても運動性に難がある。それを少しでも補うためだな。必要ないとは思うが、後悔はしたくないからな」

以前にわずかな脅威を見逃して手痛いしっぺ返しを食らったからな。あれは、苦い思い出だ。その所為で自分の半身を失ってしまった。今でも後悔していることだ。だから、できることはできる時にしておく。それがオレの信条だ。






クラス代表戦で2組の代表を瞬殺し、簪も3組の代表を瞬殺して決勝戦。この世界に生まれて初めてまともに力を振るうことができる。

「全力でいくよ、元士郎!!」

「ああ、来い!!」


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