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インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
楽しむ蛇
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いな」

「そうですか」

「まあ、オレたちには何の問題もない。それよりも試運転はもういいのか?」

「ええ。確認できましたから。そろそろ上がりましょう。消灯時間が近づいてますから」

「そうだな。明日は久しぶりのデートだしな」

「楽しみですね。前世の最後の方は寝たきり生活でしたから、庭に出る程度しかできませんでしたからね」

「オレはそれでも充分幸せだったんだけどな。ソーナからは色々と貰い過ぎだったから」

「私だって元士郎から色々な物を貰いましたよ。まちがいなく、私の一生は幸せでした」








休み明け、朝一に職員室に呼び出されオレのISに関しての処遇についての通達が行われた。

「匙、一応だがあの変化したラファールはお前の専用機として当てられることとなった。バックアップを希望する企業のリストがこれだけある。だが、どこを選んでも満足なバックアップを得られるとは思えん。最悪、稼働不良を起こす可能性すらある。慎重に選ぶように」

大量の資料と共に元ラファールの待機形態のブレスレットを受け取る。

「ああ、大丈夫です。簪と同じ企業から直接バックアップしたいと。休み中に見学にも行かせてもらったのですが、そこなら十分な整備を行えると判断したので。まあ、簪のISを見て決めたんですけどね」

「4組の更識ということは倉持か」

「いえ、D×Dです。倉持が開発を凍結した打鉄弐式を破棄してD×Dで新規製造を行った物を見せてもらいました。現状、オレのに付いてこれる唯一のISでしょう」

「D×D、聞いたことがないな」

「ISの製造許可を持ってはいても製造を一切していなかったらしいです。元は宇宙開発のためのシャトルから道具まで作ってたらしいです。ISが発表された最初期から宇宙開発が進むだろうと思ってたらしいですけど、こんな状況でやる気が削がれ、自分達の技術を使いこなせるような者が現れるまで作る気は無かったそうです」

「ほう、そこまで言うか。姉に比べればパッとしなかったと思うが」

「能ある鷹は爪を隠すものなんでしょう?羽ばたこうとしなかっただけだ。誰もついてこれないから。だけど、今はオレがいる。簪よりも高く、速く飛べるオレが」

「大した自信だな」

「事実です。現役時代の織斑先生が相手でも負ける気がしませんから。まっ、世間体からそんなカードは組まれないでしょうけど」

言うだけ言って職員室から退室する。殺気を感じるが温い温い。殺気っていうのはさ、世間体を気にしていたら出せない。狂気こそが殺気を鋭くする。こういう風にさ。

その日、職員室にいた教職員が集団で倒れる事件が起こる。テロの可能性から調査されるも被害らしきものが一切なく、教職員に異常も見られなかったため調査
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