男⇔女
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しいですけど飲んだことない味ですね。先生、これはなんなのでしょうか?」
女さんもこの飲み物が何か気になるのか先生に質問を投げかけた。
「ん?それはコーラ・・しまった?それはまさか?」
「・・どうしたんですか?せんせ・・」
急に視界が暗転する。
ブッ?・・・・・・・・
「んあ?」
・・なんで床で寝ているんだ俺?確か科学室でプリントを・・
「・・先生?女さん?帰っちまったか?」
窓の光からしてそんなに経ってないはずなんだが・・。
「・・ん?あーあー・・んん?」
おかしい。俺ってこんな声だったか?いつもより高いような。
コッ。
ん?何かが尻のあたりに当たった。俺は後ろを振り返る・・
「・・・・・・は?」
そこには俺がいた。
すやすやと間抜けずらで眠っているが間違いなく十六年間親しんだ俺の体だ。
「え、は?どうして?」
頭が混乱していて言葉すら出てこない。
そして、とどめと言わんばかりにもうひとつ異変が。
「どうして俺・・スカートなんて履いているんだ?」
・・いや、スカートだけじゃない。声の高さといい身体もいつもと感覚が違うような・・
「起きたか?」
疑問で頭がパンクしそうになる中、慌てた様子で科学室に入ってくる先生。
「・・先生」
「言葉で説明するより見たほうが早いだろう」
そう言って鏡を俺に見せる先生。そこには・・
「・・・・まじ?」
・・女さんの顔が写っていた。
「・・んぅ?」
目をこすりながら目覚める俺の体・・これが女さんの体のままだったらかわいいのだろうが俺の体のせいでいかんせん気持ち悪い。
「・・・・・・・・へ?」
そして、事態が飲み込めないのであろうしばし硬直する。
「・・おはよう女さん。いきなりだけどこれを見てくれ」
俺の時のように鏡を見せると・・
「・・・・・・え?」
同じように硬直してしまうのだった。
・・認めたくない、認めたくないが・・俺と女さんは入れ替わってしまったらしい。
・・・
「で?どういうことか詳しく説明しろや先公」
敵意バリバリで教師を正座させ見下す女子高生。
「・・女の姿でそんな顔をするんじゃないよ男」
そして、言われた通りに正座をする教師。
人によっては興奮するかもしれないが今はそんなマニアックな人種に構っている場合ではない。
「・・なんでこうなった?」
未だに理解が追い付かず固まっている女さんを指さしながら先生に問い詰める。
「いやー。それはほら・・ね?」
後ろめたいことがあるのか言い淀んでいる先生。
「いいから話せ」
「・・分かった」
流石に悪いと思っているのか申し訳なさそうに説明を始める先生。
・・可哀そうだとは一切感じないがな。
「お前たちが入れ替わった原因は
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