再会した蛇
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オレは何でまた生きてるんだろうな。セラが逝き、ソーナが逝き、留流子が逝き、イッセー達が逝き、子供や孫が逝き、地球が逝き、とうとう世界にはオレとオーフィスとグレードレッドだけになり、そして世界が逝くのと一緒にオレ達も逝ったはずだった。
なのにオレはこうして再び生を得ている。平行世界で再び生を得てしまった。この世界には、思い出の場所も人も何もない。ただ生きているだけだ。何の因果か力だけは世界が逝った時と変わらない。過剰すぎる力を持ってしまった。
今、世界で最強と言われているIS。それすらも片手で捻り潰せるだけの力をオレは持っている。そもそも、オレの知識にはISを超えるだけの力を持つ機動兵器の存在がある。そしてそれを作るだけの技術と経験もだ。オレにとっては玩具に過ぎない。女にしか使えない理由も知っている。だから、それをすり抜ける方法もだ。
だから放っておいた。その放っておいた過去の自分を殴り飛ばしたい。まさかオレも扱えるとはな。
「匙元士郎だ。好きな動物は蛇、好きな食物は手作りのベーコン、趣味は登山と紅茶だ。見ての通り男なんでな、色々と皆とは扱いが変わるだろうが、よろしく頼む」
簡単な自己紹介を終えて席に座る。もう一人の男である織斑一夏のような無様な自己紹介にはならない。と言うより、あんなのは自己紹介でもなんでもない。なんというか、芯のない男だ。
その後の休み時間や授業の態度などを見て、いい加減で信用を置けない男だと判断する。あれは何も考えていない男だ。オレの最も嫌悪するタイプの男だ。交流は最低限でいいだろう。そう決めて荷物をまとめて家に帰ろうとする。廊下に出たところで副担任の山田先生が駆け寄ってきた。
「よかった。まだ残ってたんですね」
「どうかしましたか?」
「実は、政府の方からのお達しがあって、匙君と織斑君には今日から寮生活を送るようにと」
「ですが、部屋が空いていなかったのでは?」
「そこはなんとか調整して女子と相部屋になってしまうのですが、それも1ヶ月ほどのことですから」
「う〜ん、相部屋ですか。オレは遠慮しておきます。家から登山に使っているテントとか寝袋を持ち込んでなんとかしますよ」
「えっ、ですが、1ヶ月もですよ?」
「シャワーはアリーナの更衣室のものがありますし、食堂も使えるんでしょう?それなら何の問題もありません。気を使ったり、使わせたりするぐらいなら寝起きをテントで過ごすぐらい何ともありませんよ」
「えっと、とりあえず上には確認を取ってみます。それから荷物の方が届いていますので事務室の方に行ってください」
「分かりました。わざわざすみません」
「いいえ、こちらの都合ですから。それじゃあ確認を取ってきます」
「分かり
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